ガラス越し

皆さまこんにちは!航空写真家の深澤明です。

普段はわざわざガラス越しで撮影はしませんが、空港によってまたは状況によってガラス越しで撮影せざるを得ないこともあります。また、取材時にガラス越しで撮影しなければならないこともしばしばあります。

常に「忍者レフ」はカメラバッグに入っていますが、使ったり使わなかったりです。

この日は夕暮れ時の雨上がりでいい状況でしたので、いろいろと撮っていて楽しめました。

ほぼ真横から夕陽を浴びるこの季節は、日暮れまでいろいろと狙えますね。順光側の2タミへ立ち位置を取るか、逆光側で機体や翼への映り込み狙いなどで1タミへ行くか。どっちも狙いたくなって本当にワクワクいたします。

少しローキーにして、機体の滑り感を出してみたり。やや渋めのトーンで表現してみてもいい感じです。

ちなみに上の写真(JALのB767)は鹿児島空港の搭乗口横のガラスから撮ったテイクオフショットです。白色優先のオートホワイトバランス(Auto0)のJPEG写真ですが、まあまあの発色をしてくれています。

その写真をRAWデータから現像してトーンを整えるとこんな感じ。

このレベルまで持ってくることができれば、仕事でも通用する領域に入ってきます。なので普段からあらゆる状況で撮影して、JPEGデータの状態、RAWデータの現像を経験しておくことが大事なのです。

不思議とその経験が活きる場面が必ずきます。

樹木でいうと、根っこをいっぱい伸ばしている感じでしょうか。揺るぎない大樹となるために。

時代を問わないもの

こんにちは!航空写真家の深澤明です。

ヒコーキ写真を撮っていていつも想うのは、時代を問わないものってあるのだろうか。そういった写真を残せるのだろうか、ということ。

ある一つのことをとことん突き詰めていくと、見えてきた境地は普遍的なものなのではないか。

無意識のうちにできている、いわゆる無意識有能の神の領域にはまだまだ遠い。

ただ一つ言えることは、自分の人生を、命を、時間を、意識をすべて注ぎ込みたいと思えるのがヒコーキ写真だ。

やや、パラノイヤチックではあるけれどね。

JPEG写真であえてノイジーなままで。

もう少しストイックでありたいと想う今日この頃。

夕暮れ時の大型機

皆さんこんにちは!航空写真家の深澤明です。

今日は寒かったですね。早朝の羽田の展望デッキは風も強く、ワイヤーフェンスがヒューヒューと音を鳴らしていましたよ。「セントレアかっ!」と思わずツッコミたくなるほどでした。

ところで、先日成田で久しぶりにFLYING HONU2号機に遭遇。1号機は一足先に降りていましたが、2号機は日没直前といった時間帯でした。

この時間帯は色温度を上げて暖色系に仕上げますと、全体の明度が高くなくても視認性がよく見えますね。逆に寒色系に仕上げますと、全体的に暗く重く感じます。

そこで一つ思い出しました。たまに「JPEG撮影したから自然に撮れている」的な趣旨の発言を書かれる方がいらっしゃいますが、「JPEG撮影したからそのままナチュラルに撮れている」というのは勘違いです。

JPEG写真は各カメラメーカーが積み上げてこられた叡知の結晶ではありますが、それがイコール自然な再現、とは言いきれません。

こちらは羽田空港で撮影したルフトハンザの747-8です。この季節は陽も暮れかけた時間帯に離陸していきます。

都会的な背景で渋く重めのイメージで撮ってみたかったので、露出はかなりアンダー目に撮影しました。

「これが私の作品だ!」

と思って撮る反面、例えば新規就航便やデリバリー便が到着する時間帯がもしこの写真のような夕暮れ時ならどう表現しようか。

と実験的にいろいろと試すこともします。

SNSやブログにコンセントレートしているわけではないので、すべてをさらけ出しているわけではありませんが、何かの気づきやきっかけになればと思い、深澤明のアタマのなかとココロのなかは、これからもそっとお見せします。

とはいえ、写真が1番の答え、なんですけどね。

羽田2タミの早朝が面白い季節に

皆さまこんにちは!航空写真家の深澤明です。

本日、取材後に新整備場のブルーコーナーでランチしようと席についたら

「航空写真家の深澤明さんですか?」とお声をかけてくださった方がいらっしゃいました。その方とはSNSでの繋がりのみだったのですが、こうして直接ご挨拶させていただけるととても嬉しいものですね。

ところで、今朝の濃霧は凄かった。

湾岸環八のインターで降りた頃から霧が徐々に晴れつつあったので「どんな感じかなぁ」と思いデッキオープン直前に2タミの最上階に行ってみると

「ヒコーキが見えんがね」とシルバー世代の旅行者らしき皆さんがざわついていらっしゃいました。

AM06:30ピッタリにデッキへの自動ドアが解錠され外へ出てみると、、、

「真っ白な世界」でした。

濃霧が要因でD滑走路が一時使用されていなかったため、普段はC滑走路のRWY34Rから離陸することのないソラシドエア の737-800が飛んだり

JALの福岡行きの朝1便目のA350-900が飛んだりしてなかなかのレア感がありました。

とはいえ、JALのA350-900は新千歳へ飛ぶようになってからAM07:30発の便がよくRWY34Rから飛ぶので、上の写真が「これは福岡行きだ〜〜〜!」と思ってみないと「いつもの光景じゃん」で終わっちゃうんですけどね。

朝一から取材前までの短い時間でしたが、痺れるシーンの連続でした。

これからの季節、羽田の2タミデッキは早朝からエキサイティングです。

さあて、明日も早起きです。

それではまた!!

【2019.6.19】明暗差を楽しむ

Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR (80mm)
1/160 f9 ISO100 WB Auto0 C-PL Filter
JPGFINE

雲が多くて視程が良いとき。これは最高にワクワクする状況だ。

明るいか、暗いか。ではなく、明暗差がどれだけあるか。

通常の撮影も、そこしか考えていない。

【2019.6.18】FLYING HONU RWY34L

Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR (230mm)
1/160 f9 ISO100 WB Auto0 C-PL Filter
JPGFINE

ホノルルからの帰り便。明るい時間におりてきてくれるのは本当に嬉しい。

この日はさくらの丘から狙った。

【2019.6.17】撮りっぱなしJPG

Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR (220mm)
1/1000 f8 ISO200 WB Auto0
JPGFINE

この光ならば色被りもほとんどないので、JPGの撮りっぱなしで十分だね。

ゴミ取りしてリサイズしてマーク入れただけ。

気持ちいいなぁ、こういう撮影。

Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR (240mm)
1/1000 f8 ISO200 WB Auto0
JPGFINE

【2019.6.14】クールダウン

Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/200 f13 ISO100

昨日の新造機お披露目。本日早朝の新造機到着。

話題豊富な2019年を象徴するような日々に動き回れる幸せを噛み締めつつ、データ整理や現像、納品、原稿執筆など作業は山のようにあるが、取材後羽田1タミの展望デッキからクールダウンのつもりで1時間ほど撮影。

クールダウンでロクヨンに1.4テレコンをつけて840mm相当で撮るのも不思議かと思われるが、気分としては十分クールダウンだ。

TGのジャンボまでと決めていたので、時間は短かったが、十分楽しめた。

実は、ウォーミングアップ撮影、クールダウン撮影をよくしている。

もちろん、ガッツリ作品撮りとして撮る時もあるけどね。

Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1000 f8 ISO200

地味だけれど奥が深い明暗差を意識した写真

Nikon D5 80-400mm (260mm)
1/1000 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG FINE 撮影

地味、というのは
ころがり(タキシング中)など
派手な動きではない意味も込めているが
写真の醍醐味の一つに
明暗差を楽しむことがある

エアライナーの塗装は
基本的に白基調だ

当然のことながら
その白を白に見せるための
露出設定となる

例えば、展望デッキで
同行者などの人物を撮る露出設定と比較すれば
順光でエアライナーを撮ろうとすると
露出をマイナス方向
つまりは暗めに設定しないと
白が飛んでしまいがちだ

Nikon D5 80-400mm (155mm)
1/1000 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG FINE 撮影

ヒコーキ撮影では、晴れるのが望ましいが
雲が多いと、ある種のワクワク感が湧く

それは、太陽の光が照らす部分と
影になった部分
その明暗差を楽しむことができるからだ

C-PLフィルターも使用して
より強調することもあるが
極端に言えば、いかなる撮影時にも
光の明暗差しか念頭にない

そこの明るさが明るいか暗いかではなく
どれだけの差が、その世界の中にあるか

Nikon D5 80-400mm (400mm)
1/1000 f8 ISO100
JPG FINE 撮影

もちろん、主役であるヒコーキに
光が当たっていてほしい

もし当たっていなくても
ファインダーを覗きながら

「当たれ、当たれ」

と念じながらシャッターチャンスを待つ

当然のことながらカメラの露出設定は
光が当たったときイメージ通りに仕上がる
設定にしている

もし光が当たらなかったら
シャッターは切らない

取材や仕事は別ですよ
違う思考回路で撮っておりますので

あくまでも、自主的なヒコーキ撮影時の話です

Nikon D5 80-400mm (175mm)
1/1000 f8 ISO100
JPG FINE 撮影

ハミングバードディパーチャーする機に
光が当たっていなくても
落胆はしない(笑)

狙い方はいくらでもあるものです

たかが順光 されど順光

Nikon D5 80-400mm (80mm)
1/500 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG撮りっぱなし (リサイズ)

「とあるプロから、白を余して撮影する」
と教わりましたが、それに対してどう思われるか

という質問をいただいた

見解としては

白を余して撮る事に、間違いはない

恐らくポジフィルム時代から
白を飛ばさないように余して撮ってこられたであろうし
ややアンダー気味に撮影する方が
「写真が上手い」とも言われていた

Nikon D5 600mm
1/800 f8 ISO100
JPG撮りっぱなし (リサイズ)

今回掲載した写真たちは
サイズの関係でリサイズはしているけれども
あえてJPGの撮りっぱなしだ

私はポジの時代から
いかに白を白く見せるかにこだわって
白が飛ばないギリギリを狙って
露出を設定してきた

それは、デジタルになってからも変わらない

撮りっぱなし写真でも十分使えるものを
撮ることを考えている

と、取り立てて書くことではないけれども

「RAWデータで撮影しているから」
あとから調整できると撮影時にあまり追い込まない

ということも稀に耳にする

人ぞれぞれのやり方だから
自由でいいのだが

WB(ホワイトバランス) も同様だが
白が白く見えるようにというのは
とても大事なことだと思っている

夕暮れ時や月とのショット、夜景など
ドラマティックなシーンにいるヒコーキは
それだけでもカッコいい

そして、そのカッコよさをどう自分なりに捉え
表現するか

そこに作品性や個性が出てくると思う

ただ、あくまでも基本は
誰でも簡単に撮れると思われがちの
順光でのヒコーキをどう撮るのか

それは、日没後のほんのわずかな光をどう捉え
どう表現するのか、に匹敵して余りあるぐらい
重要かつ大事なことのように思えてならない

Nikon D5 80-400mm (400mm)
1/500 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG撮りっぱなし (リサイズ)

白が白く見えること
この AIR DO

ややトーンを調整したくなるが
これでも十分と見れば十分

Nikon D5 80-400mm (320mm)
1/500 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG撮りっぱなし (リサイズ)

Nikon D5 600mm
1/800 f8 ISO160
JPG撮りっぱなし (リサイズ)

この「白を白に感じさせる」ことは
基本中の基本なのかもしれない

そこを意識しているかいないかで
写真の仕上がりに大きな差が出てくる気がする

たかが順光 されど順光

ヒコーキ写真と向き合えば向き合うほど
その奥深さを痛感する