安心感とインパクト

誰を対象に論じるかはよくわからず書きはじめるが、ご依頼を受け続けることはどういうことか。プロフェショナルの定義としては「写真を生業にしている」、「写真でお金を稼いでいる」、と単に写真とお金を結び受ける傾向にあるけれども写真とお金だけにテーマを絞って言えば、依頼主に「お金を払ってでもこの人に写真を撮ってもらいたい、取材に行ってもらいたい」と思ってもらえる存在であること。さらにはそういう存在であり続けること。

そこに尽きる気がしている。

私は23歳(1996年)で名古屋の広告写真スタジオに入社し、4年間のアシスタントを経て2000年にフォトグラファーに昇格。2007年にチーフフォトグラファーとなり2010年に独立をした。

広告写真スタジオは名古屋でも大きくて実力があり、カリスマ経営者と飛びっきり腕のいいフォトグラファーがいたから、厳しかったけれども運が良かった。

毎日誰よりも早く他の人が来る2時間前にはスタジオに出社し、毎日スタジオが保有する数台の車を洗い、ストロボヘッドのコードなどあらゆる機材を磨き、そしてコーヒーを入れて先輩方が出社するのを待つ。

とはいえ、東京のスタジオで有名フォトグラファーに見出されるためにレンタルスタジオで修行を積むのが当たり前であって、いくら頑張ったとはいえその人たちと比べたら結局はぬくぬくと温室育ちのようだったとも思うけれども、いわゆる下積みするべき時に、しっかりと下積みしておいてよかったと心底思う。

もうあの頃には戻れないからね。

下積みしたから凄いだろ、とか、こうあるべきなんだよ、なんてことが言いたいわけではなくって、あの頃やったことが結果的に自分自身の財産になっているんだなとこの歳(今年48歳)になって思うのね。

アシスタント時代、ただ単に早く出社していたわけではなくって、当時は100%フィルム時代だから納品箱にポジフィルムがファイリングされて入っているわけよ。

大手広告代理店や百貨店の撮影をしていたスタジオだから、写真にはめちゃくちゃ厳しい。先輩たちの写真のクオリティー、マジで半端なかったからね。

そのマジで半端ないクオリティーのポジフィルムを、一人で大きなビュアーで毎日見ていたの。

良い写真を見ているだけで、自分の撮影技術が上がったり写真がうまくなることはないんだけれど、意味のない時間では決してなかったと思うのよね(おネエぽく)。

その後もいろんな経験を積んできたから、ちょっとやそっとのことでは慌てないし、動じないのはあるかもしれない。

そこから生まれる安心感は、依頼する側としてはあるのかもしれないね。

あとはさ、インパクトなのよ。

航空写真家 深澤明 という名前の、インパクトなのよ(再びおネエっぽいけど、現実はそうではない、、、)。

今年はいろいろと展開しないとね。「深澤明」の名前が今まで以上に目に触れるように、仕掛けていこう。

最後まで読んでくれてありがとう。

環境大臣が育休中、誰がそのかわりをするのか、気になる深澤明が長々とブログを書きました。

櫻井くん、、、ごめん

隠れちゃいました、、、櫻井くん。ごめん。A350-900のシルエット的には良いアングルなんですけどね(笑)。しかし、何度も書くけれども、A350XWBは美しい。しつこいようだけれど、美しい。

自動車同様、航空輸送に関しても環境問題への対策は重要なテーマであることは明白です。A350XWBについていえば、炭素繊維複合材を機体の53%に使用し、さらにA350のために新規開発されたロールス・ロイス社製新世代エンジン「Trent XWB」を搭載。機体の軽量化やすぐれた静粛性・快適性に加えて低騒音・低燃費、CO2などの排出量削減(25%削減)といった革新的な技術でもって環境負荷の低減を図っている機体。

単に美しい、だけではないのですな!

そこをしっかり強調しておけば、櫻井くんも許してくれるだろうか。(←根拠ナシw)

個人的にはB767の進化版、つまりB767neo的な存在が出てくれてもよかったのになぁと思うのですよ。

それがB787だという考えもあるでしょうけれども、「B6はちょうどいい。ナナハチではちょっと大きんだよね」という声もよく聞きます。

国内線での運航だと、B767とB787ではそう大きく燃費は変わらないそうです(これも関係者から聞いた話ですが)。要するに運航効率の話ですね。

もちろん、機体やエンジンの性能だけがモノをいう訳ではなく、着陸時にフラップの角度を深くするタイミングをできるだけ遅らせたり、エンジンの回転数を上げずに逆噴射したり、スポットまでのタキシング中にクリティカルエンジンをカットオフしたり、運航側の工夫によって燃料消費量も騒音も、CO2排出量も削減できるわけで。

まあ、写真撮るときには関係ないんですけどね、と言いたいところですが、離陸ショットを狙うときなんかはかなり影響します。

つまり、フルパワーで飛んでない場合が多いですからね。当然離陸滑走距離は延びるし、上昇率も低くなります。

ほら、よく遭遇しますでしょ。なかなかエアボーンしないB737とか!

地球を守り、環境保全を最優先するならば、世界中の空からヒコーキを無くせば良いのですが、いまさらそれは無理なことですからね。車もヒコーキもない世の中なんて、考えられないですもんね。

あ、櫻井くん、ホントごめん。櫻井くんに謝っていたことも忘れて環境問題なんて語っちゃってた。

今度撮るときにはしっかり5人の顔が見えるアングルでシャッター切るね。

時代を問わないもの

こんにちは!航空写真家の深澤明です。

ヒコーキ写真を撮っていていつも想うのは、時代を問わないものってあるのだろうか。そういった写真を残せるのだろうか、ということ。

ある一つのことをとことん突き詰めていくと、見えてきた境地は普遍的なものなのではないか。

無意識のうちにできている、いわゆる無意識有能の神の領域にはまだまだ遠い。

ただ一つ言えることは、自分の人生を、命を、時間を、意識をすべて注ぎ込みたいと思えるのがヒコーキ写真だ。

やや、パラノイヤチックではあるけれどね。

JPEG写真であえてノイジーなままで。

もう少しストイックでありたいと想う今日この頃。

スロバキア政府機

セントレアから羽田へフェリーされて来たタイミングだったみたい。スロバキア政府のA319を撮影することができた。1タミのガリバーのデッキからね。

取材終了後、その現場から1時間半かけて羽田へ来て2タミデッキに行ったら、平日にも関わらず大勢の人たちで賑わっていた。でも、なんだか皆さんお疲れモードに見えた。

私も1時間半ほどこの中に混じって待っていたんだけれど、「きっと動きがあるとしたら日没後だよなぁ」とボンヤリ考えつつ、躊躇なくこの場を離脱。1タミへ向かった。

で、冒頭のスロバキア機がほどなくAラン(34L)に降りてきてくれたっていうシナリオ。ラッキーだった。

それに1タミデッキに行けば、JALのA350-900に逢える!という想いもあったしね。

その後しばらくしてRWY16にランチェンしたから、本当にラッキーだった。

いまさらではあるけれども

エアラインの塗装の表側は、ポートサイドだ。

エアライン名の英語表記は左から右だから、当然のことながらポートサイドが機首方向からの自然な流れになるし、特にJALの場合は鶴丸マークのクチバシ方向と進行方向が一致するから分かりやすい。

というのも、とある場所でJALの執行役員のインタビューをして、その後顔写真を撮るということになった。

その執行役員がJAL機のモデルプレーンを手にして「ニッコリ」のおきまりのポーズを撮る際に、右上がりに機首を向けて撮った方が縁起がいいかなと思い提案すると

「そうすると、鶴丸のクチバシ方向と機首方向が異なってしまうんですよね、、、」との指摘が。

これね、プロなら当たり前に認識しておけ!!と諸先輩方からお叱りを受けそうだが、正直にいうと現場でそのように指摘されたのは初めてだった。

機内誌やウェブサイト内で機種紹介ページでは、当たり前のようにポートサイドのイラストになっているから、常識中の常識ではあるのだけれど。

とはいえ、スポッターの写真がすべてポートサイドばかりかといえばそうでもないし、JALの2019年のフリートカレンダーをみても、ポートサイドとスターボードサイドは半々なので、一応念頭に置いておく程度でいいのだけどね。

いまさらではあるけれども、押さえるべき大事なことってあるよね。

【2019.6.16】目立つことは良いことだ

Nikon D5 AF-S NIKKOR24-70mm f/2.8E ED VR
1/640 f8 ISO100
JPGFINE

当然のことながら1機だけ違和感があるのだが、今さらながらここまで目立つ特別塗装機は良いね。

遠くからでも、どこにいてもすぐに認識できる。

Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR (320mm)
1/500 f8 ISO100
JPGFINE

この機体もそうね。目立っていて、良いね。

細かいけれど、ノーズギアが接地するタイミングを狙った。

【2019.6.15】テーマを決めて

Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1250 f8 ISO200
JPGFINE

今後のこともあるので撮りたいテーマが城南島海浜公園であったのだが、先日ようやく2時間ほど時間を捻出して撮影してきた。

真夏の光も綺麗だが、梅雨時期の晴れ間もとてもいい光だ。

このクオリティならJPG撮影で十分だし。

Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1250 f8 ISO200
JPGFINE

A350は主翼幅が長いし、まったく反っていないのが正面からだとよくわかる。

最近思うのは、機体そのものを撮りたい私は、羽田と成田があれば十分すぎるほど撮りたいものが撮れてしまう。

どこかへ遠征に行こう、という気にあまりならないのはそれが原因だ。

地元の空港を愛し、撮って撮って撮り込む。

そして、撮るときは独りで。

これが私に一番合うスタイルだな。

【2019.6.2】終日デスクワークの今日

47歳になった。航空写真家の世界では。まだかろうじて「若手」の部類にいるらしい。

逆にいえば、健康に堅実に頑張っていれば長く活動できる分野でもあるということ。

先日もメールだけのやりとりばかりでようやくお会いできた、それこそこの世界のベテランの域に達する編集の方から「タフですね〜」と言っていただいたが、いまバリバリやっていないとね。

誕生日と命日ぐらいは今は亡き両親に想いを馳せねばならないが、おかげさまで今日も朝からパソコンに向かいっぱなし。仕事がある幸せを噛み締めている。

2010年に名古屋でほぼ天の声に従って突発的にフリーランスになって、2019年の今日までまわりの方に、とりわけ弊社の社長である妻には多大なる助けをいただいてやってこれている。

どんな天の声だったかって?

「いま辞めないと、何も環境は変わらないぞ。やりたいことあるんだろ?」

やりたいこと=ヒコーキ写真なのだが、この声を聞いたそのままの勢いで当時のスタジオの社長に「辞めます」と言いに行った。

スタジオの社長は、「そうか、ついに来るべき時がきたか」。そうと決まったら早いほうがいいな。

と言って、翌月末がちょうど年末だったので、そこがスタジオからの卒業日になった。

スタジオの社長はきっと、ずっと何かを感じていたのだろう。

名古屋で3年間フリーランスとして活動、その後何のツテもなく川崎へ拠点を移した。

当然、仕事などない。苦しい時代を迎えた。営業に回った。メールしまくった。

あの頃に比べれば、誕生日の日に終日デスクワークするほど仕事があるのだから。

幸せそのものだ。

私をこの世に授けてくれた今は亡き父と母よ、心からありがとう。

航空写真家 深澤明、47歳。これからも頑張ります!!

【2019.5.31】メンテ系

ちょこちょことメンテ系取材が続いた。

自分でインタビューして、撮影して、原稿を書く。

本職のライターさんに怒られそうだが、この前クライアントから「インタビューもうまいですね」と褒められた。お世辞半分でも嬉しい。ありきたりではつまらないし、いかにいろいろなことを引き出すか。

曲がりなりにも工学部航空工学科を卒業しておいてよかったのかも。