白く靄っているときの撮影について

↑ こちらが元のRAWデータ

↑ こちらが現像済みの写真

Nikon D5 80-400mm (220mm相当) SS 1/200 f8 ISO100

春になってPM2.5の影響もあり
白く靄った日が多くなってきた

どうにかならないものかと
頭を悩ませている方も多いかもしれない

白くて撮る気が出ない〜〜と

そりゃそうだ
誰しもがドピーカンの真っ青な空で撮りたいものだと思う

しかし、連日撮影なり取材なりしていると
理想的な天候ばかりではないのは容易に想像できるであろう

だがプロならば
どんな状況でも依頼主が納得する仕上げにするのは当たり前

人それぞれやり方はあるにせよ

シャビシャビに撮って(つまり柔らかく撮っておいて)

現像でキュッと締めて仕上げる

プロの誰しもが知っていること

常識中の常識

使用する現像ソフトや撮り手の好みによって多少手段は違っても
大まかな考え方に変わりはない

それを知っていてやらないのと
知らずしてやらないのとでは大違い

だが、1枚の写真からそこまで読み解くのは
なかなか難しい

発表した作品が
すべてだからね

JPGしか撮らないというプロもいるが
本当にRAWで撮らないかはどうでもいいとして
それはそれでいいと思う

なんでもそう
人それぞれだから

ただ、上の写真のような状況では
なかなか厳しいものはあるだろうなと思うだけ

人それぞれバックボーンがあって
積み重ねてきたもの
日々研究しているものってあるわけで
それを一々「ぼくは日々研究しているよ」
なんて言う訳がない

そして、プロならば
稼ぐことを考えるのが当たり前
日々研究することも、当たり前

この前関空の取材現場で会った
名の通った航空写真家の方も言っていたが

「ヒコーキの写真で食っていくって甘くないよね」って

その通りよ

プロはそんなに甘くない

デジタルだからここまでできる的なこと
デジタルだからこそここまでやるべき的なこと

確かにあるんだけれど
見た目を綺麗にすることだけがすべてではないからね

プロは目的に適った写真を撮り続けることが仕事

そのためには手を尽くす

そういう風に一周も二周も
何周も回ってきての
この写真

というのがある

ポジフィルムもまだ家に山ほどのダンボールにあるけれど
フィルムで撮り込んできたからこそ
デジタルの良さも悪さもわかる

そして、フィルムからデジタルに変わっていく時代を
大きな写真スタジオのど真ん中で揉まれ苦しみながら
時に製版屋や印刷会社と激しく意見交換しながら

印刷に適した写真データ

プリントに適した写真データ

ウェブサイトに適した写真データ

いわゆるワンソースマルチユースでの最適化を
叩き込んできたわけ

ヘリからの空撮も数多くしているから
靄の除去は常識中の常識だし
常にそれを隣り合わせ

それをあえてやらず
フィルム時代に遡ったかのような写真を
撮ることだってある

とはいえ

やっぱり青空ドピーカンのド順光が
一番気持ちいいけどね

撮っていても