月別アーカイブ: 2016年4月

AIRLINE(月刊エアライン)6月号

AIRLINE201606_01

ただいま発売中のAIRLINE6月号の

特集 エアライン・パイロットにて

「JAL機長のフライト哲学とパイロット人生」

「ANA教官操縦士の眼差しの先」

の撮影を担当させていただきました

AIRLINE201606_02

また、「JAL SKY SUITE III」 今夏就航! では
777-200ERに搭載される SKY SUITE の新シートを

新しくなった成田空港「JALサクララウンジ」
を撮影させていただきました

是非ご一読ください!

JPG撮影しない理由

_DSC3235

《AD B767-300ER JA01HD》
【Nikon D5 600mm 1/640 f8 ISO500】

RAW撮影しかしない

JPG撮影のみという撮影はしない

とはいえ、カメラの進歩も著しい

「フラッグシップカメラほど、JPG撮影で十分」

なんていうセリフはニコンD3の頃からよく聞いていた

また、「プロの撮影はJPGで十分」も同様だ

そんな訳がなかろうが!!!

と今も思っているが
ニコンD5を手にしてみて
JPG画像も見てみようと思い立った次第である

検証する意味でニコンD5のオートホワイトバランスで
RAW+JPG(ファイン)の撮影をしてみた

JPGで撮影したものは特記以外
色とトーンは何もしていない

長辺2048pxにリサイズしたのと
AdobeRGBで撮ったのをsRGBにプロファイル変換をして
シャープネスをかけてJPGで再保存している

JPGをJPGで再保存すると
データは劣化していく

保存を繰り返せば繰り返せば
どんどん劣化していく

これは忘れてはならないことだ

_DSC3152

《PR A330-300 RP-C8760》
【Nikon D5 600mm 1/1000 f8 ISO125】

ニコンD5のオートホワイトバランスは

AUTO 0 白を優先する
AUTO 1  標準
AUTO 2 電球色を残す

の3種類を選択可能だ

今回は AUTO 0
つまり白を優先した

ドピーカンではなく
薄雲がはった状態だったが
その通りのトーンに写るなといった印象だ

白色も悪くない

だがしかし、いつもの感覚でハイライトとシャドーを
締めたくなる

ピクチャーコントロールは
SD スタンダードにした

とはいえ、さじ加減で
コントラストも明るさも彩度も輪郭強調も
自分の好みのフィルムに仕上げる感覚で
カメラでの調整で追い込めそうだ

まだまだ研究の余地があるが
いつもはNL ニュートラルで撮っていた

言葉では伝わりにくいから
写真を並べてみよう

_DSC3152

↑JPG撮影 撮りっぱなし写真

_DSC3152_01

↑JPG撮影  Photoshopレベル補正でトーン調整

_DSC3152_02

↑RAW撮影 Capture NX-Dにてトーン調整して16bitTIFFで書き出し Photoshopトーン調整なし

比較するとよく分かるが
RAW撮影の写真の方が階調が豊かだ

締まりもあるし色の乗りもいい

ちなみに Capture NX-D では
コントラストとシャドーでトーンを調整した

20160420_CaptureNX-D_001

コントラストを32にした分、白をやや抑えるために明るさを-3

20160420_CaptureNX-D_004

シャドーを14

20160420_CaptureNX-D_003

現像で調整するとしても
この程度

それではここで
1枚目の AIR DO の尾翼も
JPGとRAWで比較してみよう

_DSC3235

↑JPG撮影 撮りっぱなし写真

_DSC3235_01

↑RAW撮影 Capture NX-Dにてトーン調整して16bitTIFFで書き出し Photoshopトーン調整なし

おそらく、JPGも撮影時からカメラで追い込んで調整していけば
もう少しマシな写真になりそうだけれど

RAW撮影の階調の豊かさを
わざわざ捨てる意味がない

RAWで撮る大きな理由に

ややアンダー目に撮影して
現像で調整する

というのがある

ややアンダー目というのは
ポジフィルム撮影時代の名残といっていい

ここはそれぞれのフォトグラファーのやり方だろう

後処理をなるべくしたくないので
最初からしっかり明るく撮る
という人もいる
それはそれでいいと思う

下の AIR CANADA のB787の離陸シーンも
良い例になるのではないだろうか

_DSC3320

↑JPG撮影 撮りっぱなし写真

_DSC3320_01

↑RAW撮影 Capture NX-Dにてトーン調整して16bitTIFFで書き出し Photoshopトーン調整なし

また、このような白基調の写真は
白のぶっ飛ばしたくないのでかなり慎重

_DSC3135

↑JPG撮影 撮りっぱなし写真

_DSC3135_01

↑RAW撮影 Capture NX-Dにてトーン調整して16bitTIFFで書き出し Photoshopトーン調整なし

日没直前の微妙な光の時も

_DSC3312

↑JPG撮影 撮りっぱなし写真

_DSC3312_01

↑RAW撮影 Capture NX-Dにてトーン調整して16bitTIFFで書き出し Photoshopトーン調整なし

逆光のような極端な条件の時も

_DSC3332

↑JPG撮影 撮りっぱなし写真

_DSC3332_01

↑RAW撮影 Capture NX-Dにてトーン調整して16bitTIFFで書き出し Photoshopトーン調整なし

つまり

撮影では
JPG撮影 撮りっぱなし写真の露出で撮りつつ

頭の中では仕上げを
RAW撮影 Capture NX-Dにてトーン調整して16bitTIFFで書き出し Photoshopトーン調整なし

で想定している

時にはPhotoshopのレベル補正で
さらにトーンを切り詰めることもあるが
基本的に頭の中はこういうこと

ただ、今しばらくRAW+JPGで撮影してみて
JPG撮影時のピクチャーコントロールの調整を
追い込んでみようとは思う

自分なりのフィルムになるよう
設定してしまえば
もっと感覚に近い写真になるかもしれない

ただし、例えその結果良かったとしても

絶対にJPG撮影をメインにはしない
絶対にしない

最初から階調を捨てる意味がない

印刷向けに写真データを最適化するにせよ
ウェブ用に最適化するにせよ

再保存しないで写真を流通させることなど
ありえないからだ

だから、JPG撮影はしない

常にRAW撮影をする

PLフィルターと理想の光

NH_B787-9_JA833A_HND_20160415_0013

《NH B787-9 JA833A》
【Nikon D5 80-400mm 1/640 f8 ISO320 PLフィルター】

普段ヒコーキ写真を撮るときに
PLフィルターは使わない

夏の青い空と白い雲を強調するのに
ポジフィルム時代は多用していた

だが、デジタルになってから
どうしてもPLフィルターを使用すると
色がくすんでしまう印象があり
好んで使うことはなかった

でも、光の反射を抑えるので
羽田などの海バックは有効だよなと
先日午後から夕方まで使用してみた

NH_B787-9_JA830A_HND_20160415_0001

《NH B787-9 JA830A》
【Nikon D5 80-400mm 1/1000 f8 ISO320 PLフィルター】

まだ陽が高い時間帯は
あまりしっくりとこなかったが
陽が傾くにつれて
つまりはド順光になってくればくるほど
扱いやすくなってきた

NH_B787-8_JA816A_HND_20160415_0003

《NH B787-8 JA816A》
【Nikon D5 80-400mm 1/1000 f8 ISO320 PLフィルター】

そもそもデッキから600mm以外で撮るのも
D3Sのサヨナラ撮影以来だ

いろいろなシーンを切り取れるので
楽しい

やはり普通に撮るよりも
メリハリ感はある

光のクリアに加えて
視程の良さを
強調表現できそうだ

NH_B767-300_JA8567_HND_20160415_0001

《NH B767-300 JA8567》
【Nikon D5 80-400mm 1/8000 f8 ISO400 PLフィルター】

理想のトーン
頭の中で描いている理想のトーンに
限りなく近いのがこのB6の写真

シャドウ部は潰れていていい
あまり気にしていない

ハイライトからミッドトーンにかけて
こういうライティング下でヒコーキを捉えたいと
常に思い描いている

要するに真昼間より夕方や朝の低い光の方が
好きなのだ

JL_B777-200_JA771J_HND_20160415_0002

《JL B777-200 JA771J》
【Nikon D5 80-400mm 1/8000 f8 ISO400 PLフィルター】

光に浮きたつJALのB7もたまらない
主役が何なのかがハッキリとしていていい

主翼の下まで光がまわっているから
質感もしっかり表現できてる

実はここ最近曇り空が多くて
それでも曇りの日には曇りの日の表現を追求するべく
時間を見つけては羽田へ通っているが
やっぱり太陽の光があると楽しい

それに、理想のライティングになる時間帯は
案外短いことに改めて気付かされる

PLフィルターを
また使ってみよう

ニコンD5

NH_B787-9_JA873A_HND_20160406_0001

《NH B787-9 JA873A》
【Nikon D5 600mm 1/1000 f8 ISO200】

素直なトーンと発色だな
これがニコンD5のいま現在の感触だ

バックモニタは綺麗すぎるかな
というか実際のデータよりも
パキッとメリハリよく表示されているように感じる

それにしても
R2-D2ジェットとの対面は久しぶりだった

AC_B787-9_HND_20160406_0002

《AC B787-9 》
【Nikon D5 600mm 1/1000 f8 ISO200】

ものすごく撮りやすいカメラだ
撮っていて気持ちがいい

これ、とても大事

自分が感じた感覚と近いカメラが一番いい
シャッター音もD4より明らかに静かになっていて
心地いい

そういった意味では
D3SやD4の時のように
馴染むまで時間を要することもなさそうだ

JL_B767-300ER_JA601J_HND_20160406_0002

《JL B767-300ER JA601J》
【Nikon D5 600mm 1/1000 f8 ISO100】

愛用のRAW現像ソフト
DxO OpticsPro10 のニコンD5対応が
今年の7月のようだから
そこが問題といえば問題

AdobeのCameraRawでは納得のいく結果が得られないので
これらの写真はニコン純正ソフトのCapture NX-Dを使用した

CameraRawよりはいい仕上がりだ

NH_B787-9_JA872A_HND_20160411_0002

《NH B787-9 JA872A》
【Nikon D5 600mm 1/1000 f8 ISO100】

AC_B787-9_C-FGEI_HND_20160411_0002

《AC B787-9 C-FGEI》
【Nikon D5 600mm 1/1000 f8 ISO100】

羽田のRWY34Rへのランディングシーン

普段あまり狙わない写真だが
B787-9が妙にハマった

JL_B787-8_JA821J_HND_20160411_0002

《JL B787-8 JA821J》
【Nikon D5 600mm 1/1000 f8 ISO100】

NH_B777-200_JA701A_HND_20160411_0002

《NH B777-200 JA701A》
【Nikon D5 600mm 1/800 f7.1 ISO200】

結局は、光が十分当たっていないときに
どんな表現をしてくれるのか

奇をてらうわけではなくて
素直に思うように表現されればいいわけで

結論としては
これからどんどん撮りたくなるカメラであることに
間違いはない

JL_B777-200_JA773J_HND_20160406_0001

《JL B777-200 JA773J》
【Nikon D5 600mm 1/1000 f5.6 ISO320】

JL_B777-200ER_JA706J_HND_20160406_0001

《JL B777-200ER JA706J》
【Nikon D5 600mm 1/1000 f5.6 ISO320】

ロサンゼルス国際空港 クラターズ・パーク

EK_A380-800_A6-EEO_LAX_20160303_0002

《EK A380-800 A6-EEO》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/1000 f8 ISO200】

A380のテイクオフショットをこれほど近くで撮影したのは
初めてかもしれない

ANAの国際線定期便就航30周年のCA歴代制服特別フライトの取材で
成田から飛んだロサンゼルス

現地時間の午前9時すぎに到着し
折り返しは翌日0時5分発の羽田行きだったので
現地で9時間ほど時間があった

同行した他のメディアは皆さんウェブ媒体なので
現地到着後すぐに執筆作業に入っていた

ボクだけ単独行動だ

空港のセブンイレブンで食料と飲み物を買い込み
迷わずタクシーでロサンゼルス国際空港のベストポイントと言われる
クラターズ・パーク(Clutter’s Park)へ向かった

clutters-park_LAX_20160303_0004

さすがは有名な撮影ポイント
カメラを構える人たちで賑わっていた

そして皆さんCanonだ

「Canonはアメリカで強い」

と聞いたことがあるが
その現実を目の当たりにした

EK_A380-800_A6-EEO_LAX_20160303_0005

《EK A380-800 A6-EEO》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/1000 f8 ISO200】

A380はこのエミレーツ含めて2,3機
クラターズ・パークから一番近いRWY25Lから
テイクオフしていった

ロサンゼルス国際空港は4本の滑走路があり
クラターズ・パークからよく見えるのは手前側の
RWY25LとRWY25Rだ

ターミナルビルの向こう側がRWY24LとRWY24Rだが
実はポイントに到着してよく観察していると
RWY25Rからテイクオフするのは
アメリカ国内線の比較的小さな機体ばかりで
国際線の大きな機材はRWY24Lからのテイクオフが多かった

AIRLINEの5月号でご紹介したように
ANAの005便成田行きを最大のターゲットにしていたので
これはもしやハズれたかと不安になった

下調べしてきてANAのB777-300ERは
RWY25Rからのテイクオフだと信じていたが
初めて来た撮影ポイントなので
現場でしか感じることや観察することができない
感覚的な部分の確信や予想が全くない

しかも、ANA便以外の国際線は皆全てRWY24Lへ向けたプッシュバックをしている

だが、思わず

「やったー!ありがとー!」

と叫んでしまい周りから笑われたのだが
005便は見事にRWY25Rからテイクオフしてくれた

20160303_ANA_NRT-LAX_0494

《NH B777-300ER JA780A》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/1250 f9 ISO100】

ちなみにその後のJAL便やその他のアジア便は
RWY24Lからテイクオフしていった

さてそれから夕方まで、トイレも行かず
買い込んだ食料と飲み物だけで
たっぷりと撮影を楽しんだ

SV_B777-300_HZ-AK18_LAX_20160303_0001

《SV B777-300 HZ_AK18》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/1000 f8 ISO100】

視程もそれほど良くなく
太陽もあまり出てくれなかったが
目まぐるしく動き回るヒコーキたちに釘付けとなった

日本では見ることができないサウジアラビア航空

LX_A340-300_HB-JMC_LAX_20160303_0001

《LX A340-300 HB-JMC》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/1250 f9 ISO100】

だが、夕方近くになると
太陽が顔を出してくれるタイミングもあり
とても嬉しくなった

AA_A321-200_N118NN_LAX_20160303_0001

《AA A321-200 N118NN》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/800 f8 ISO400】

まさに太陽に向かってのテイクオフ
クラターズ・パークは1週間ぐらい連続して狙ってみたくなる撮影ポイントだ

clutters-park_LAX_20160303_0005

clutters-park_LAX_20160303_0001

clutters-park_LAX_20160303_0002

子供達も夢中でヒコーキを見ていたり写真を撮ったり
おじさんが真剣にヒコーキを狙っていたり
ファーストフードを買い込んでクラターズ・パークのテーブルとベンチで食べていたりと
皆の憩いの場ともなっていた

20160303_ANA_NRT-LAX_0502

《NH B777-300ER JA733A》
【Nikon D4 24-70mm f2.8 1/100 f5.6 ISO800】

日も暮れかけ再びタクシーでターミナルビルへ戻った

国際線ターミナルとターミナル3の間で
羽田から到着して翼を休めているANAのB777-300ERを
望むことができた

空もマゼンタ色に染まり
とてもいい雰囲気だった