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地味だけれど奥が深い明暗差を意識した写真

Nikon D5 80-400mm (260mm)
1/1000 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG FINE 撮影

地味、というのは
ころがり(タキシング中)など
派手な動きではない意味も込めているが
写真の醍醐味の一つに
明暗差を楽しむことがある

エアライナーの塗装は
基本的に白基調だ

当然のことながら
その白を白に見せるための
露出設定となる

例えば、展望デッキで
同行者などの人物を撮る露出設定と比較すれば
順光でエアライナーを撮ろうとすると
露出をマイナス方向
つまりは暗めに設定しないと
白が飛んでしまいがちだ

Nikon D5 80-400mm (155mm)
1/1000 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG FINE 撮影

ヒコーキ撮影では、晴れるのが望ましいが
雲が多いと、ある種のワクワク感が湧く

それは、太陽の光が照らす部分と
影になった部分
その明暗差を楽しむことができるからだ

C-PLフィルターも使用して
より強調することもあるが
極端に言えば、いかなる撮影時にも
光の明暗差しか念頭にない

そこの明るさが明るいか暗いかではなく
どれだけの差が、その世界の中にあるか

Nikon D5 80-400mm (400mm)
1/1000 f8 ISO100
JPG FINE 撮影

もちろん、主役であるヒコーキに
光が当たっていてほしい

もし当たっていなくても
ファインダーを覗きながら

「当たれ、当たれ」

と念じながらシャッターチャンスを待つ

当然のことながらカメラの露出設定は
光が当たったときイメージ通りに仕上がる
設定にしている

もし光が当たらなかったら
シャッターは切らない

取材や仕事は別ですよ
違う思考回路で撮っておりますので

あくまでも、自主的なヒコーキ撮影時の話です

Nikon D5 80-400mm (175mm)
1/1000 f8 ISO100
JPG FINE 撮影

ハミングバードディパーチャーする機に
光が当たっていなくても
落胆はしない(笑)

狙い方はいくらでもあるものです

たかが順光 されど順光

Nikon D5 80-400mm (80mm)
1/500 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG撮りっぱなし (リサイズ)

「とあるプロから、白を余して撮影する」
と教わりましたが、それに対してどう思われるか

という質問をいただいた

見解としては

白を余して撮る事に、間違いはない

恐らくポジフィルム時代から
白を飛ばさないように余して撮ってこられたであろうし
ややアンダー気味に撮影する方が
「写真が上手い」とも言われていた

Nikon D5 600mm
1/800 f8 ISO100
JPG撮りっぱなし (リサイズ)

今回掲載した写真たちは
サイズの関係でリサイズはしているけれども
あえてJPGの撮りっぱなしだ

私はポジの時代から
いかに白を白く見せるかにこだわって
白が飛ばないギリギリを狙って
露出を設定してきた

それは、デジタルになってからも変わらない

撮りっぱなし写真でも十分使えるものを
撮ることを考えている

と、取り立てて書くことではないけれども

「RAWデータで撮影しているから」
あとから調整できると撮影時にあまり追い込まない

ということも稀に耳にする

人ぞれぞれのやり方だから
自由でいいのだが

WB(ホワイトバランス) も同様だが
白が白く見えるようにというのは
とても大事なことだと思っている

夕暮れ時や月とのショット、夜景など
ドラマティックなシーンにいるヒコーキは
それだけでもカッコいい

そして、そのカッコよさをどう自分なりに捉え
表現するか

そこに作品性や個性が出てくると思う

ただ、あくまでも基本は
誰でも簡単に撮れると思われがちの
順光でのヒコーキをどう撮るのか

それは、日没後のほんのわずかな光をどう捉え
どう表現するのか、に匹敵して余りあるぐらい
重要かつ大事なことのように思えてならない

Nikon D5 80-400mm (400mm)
1/500 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG撮りっぱなし (リサイズ)

白が白く見えること
この AIR DO

ややトーンを調整したくなるが
これでも十分と見れば十分

Nikon D5 80-400mm (320mm)
1/500 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG撮りっぱなし (リサイズ)

Nikon D5 600mm
1/800 f8 ISO160
JPG撮りっぱなし (リサイズ)

この「白を白に感じさせる」ことは
基本中の基本なのかもしれない

そこを意識しているかいないかで
写真の仕上がりに大きな差が出てくる気がする

たかが順光 されど順光

ヒコーキ写真と向き合えば向き合うほど
その奥深さを痛感する

JPGとRAW

Nikon D5 80-400mm (400mm)
1/640 f8 ISO400 C-PLフィルター使用
RAW撮影 DxO PhotoLabにて現像

写真は並べてみると
一目瞭然だ

何でもそうだが
相対的に見た方が差がわかりやすい

微妙に時間帯の違う3枚の写真
明らかな差があるのがお分かりだろう

仕事のヒコーキ写真を納品する場合
特に意味合いのない色かぶりは丁寧に取り除く

日没が近くなるにつれて
色温度が落ちてくるので
カメラのホワイトバランスの設定を
「オート」にしていても
「白」を「白」として撮影するのには
限界がある

もちろん、JPG撮影した写真データを
「Photoshop CC 2018」を使って
色香ぶりを取り除く手段はあるが
そこはやはりRAWデータから現像して
仕上げた方がクオリティが高い

上の写真たちは

上段が JPG FINE 撮影

下段が RAW撮影 DxO PhotoLabで現像

したものだ

さて、ここで言いたいのは現像のことではなく
光の方向の話

この写真たちは成田国際空港の「さくらの丘公園」から
A滑走路(RWY16R)の離陸機を撮影したものだ

エアカナダの新塗装
ご存知の通りコクピットの窓周りが真っ黒

A350XWBのサングラス状態よりも
黒い面積が大きいので
もし自分でライティングを選べるならば
理想的には機種方向から光が当たって欲しい

またANAのR2-D2にしても
機種部分の濃いブルーに
光が当たって欲しい

と、頭の中では常に理想とするライティングと
目の前のライティングとの差を考えている

季節、時間帯によって常に変化をする
太陽の光の方向、高さ、強さ

その様々な変動要素の中で
限りなくベストを探る

シャッターを押す直前までが
フィルム時代をそう変わらないが
デジタルはシャッターを押した瞬間から
電気信号に変わる

フィルム時代に、どこの現像所に出して
ノーマルで出すか1/2増感するか
などを考えていたように

現像ソフトを使って仕上げるイメージをどう描くか

目の当たりにしたヒコーキをどう捉え
写真として、作品として昇華したいのか

それをできるだけ思い通り仕上げるために

撮影だけでなく、現像のテクニックが
必要となってくるのだ

PLフィルターと理想の光

NH_B787-9_JA833A_HND_20160415_0013

《NH B787-9 JA833A》
【Nikon D5 80-400mm 1/640 f8 ISO320 PLフィルター】

普段ヒコーキ写真を撮るときに
PLフィルターは使わない

夏の青い空と白い雲を強調するのに
ポジフィルム時代は多用していた

だが、デジタルになってから
どうしてもPLフィルターを使用すると
色がくすんでしまう印象があり
好んで使うことはなかった

でも、光の反射を抑えるので
羽田などの海バックは有効だよなと
先日午後から夕方まで使用してみた

NH_B787-9_JA830A_HND_20160415_0001

《NH B787-9 JA830A》
【Nikon D5 80-400mm 1/1000 f8 ISO320 PLフィルター】

まだ陽が高い時間帯は
あまりしっくりとこなかったが
陽が傾くにつれて
つまりはド順光になってくればくるほど
扱いやすくなってきた

NH_B787-8_JA816A_HND_20160415_0003

《NH B787-8 JA816A》
【Nikon D5 80-400mm 1/1000 f8 ISO320 PLフィルター】

そもそもデッキから600mm以外で撮るのも
D3Sのサヨナラ撮影以来だ

いろいろなシーンを切り取れるので
楽しい

やはり普通に撮るよりも
メリハリ感はある

光のクリアに加えて
視程の良さを
強調表現できそうだ

NH_B767-300_JA8567_HND_20160415_0001

《NH B767-300 JA8567》
【Nikon D5 80-400mm 1/8000 f8 ISO400 PLフィルター】

理想のトーン
頭の中で描いている理想のトーンに
限りなく近いのがこのB6の写真

シャドウ部は潰れていていい
あまり気にしていない

ハイライトからミッドトーンにかけて
こういうライティング下でヒコーキを捉えたいと
常に思い描いている

要するに真昼間より夕方や朝の低い光の方が
好きなのだ

JL_B777-200_JA771J_HND_20160415_0002

《JL B777-200 JA771J》
【Nikon D5 80-400mm 1/8000 f8 ISO400 PLフィルター】

光に浮きたつJALのB7もたまらない
主役が何なのかがハッキリとしていていい

主翼の下まで光がまわっているから
質感もしっかり表現できてる

実はここ最近曇り空が多くて
それでも曇りの日には曇りの日の表現を追求するべく
時間を見つけては羽田へ通っているが
やっぱり太陽の光があると楽しい

それに、理想のライティングになる時間帯は
案外短いことに改めて気付かされる

PLフィルターを
また使ってみよう