雨にも負けず

皆さまこんにちは!航空写真家の深澤明です。

ヒコーキ写真について。

すべてにおいてシャープでなければいけない、なんてことはないと思っています。

味。テイスト。タッチ。

個性は大事にしたいところです。

今日はフォトグラファー人生においての、いや、単に人生においての恩人の方と久しぶりにお会いすることができました。

プロフェッショナルフォトグラファーとは、好き勝手思い通りに撮りながらお金をいただいてる人のことではありません。

必ず、要望、要求があり、それに真摯に写真で応え続ける人のことを言います。

さらには「お金を払ってでもこの人に撮ってもらいたい」と思ってもらえる人のことです。

そういった基本中の基本といいますか、写真の世界で仕事をしていくための基礎部分を叩き込まれたお相手なのです。

いまの私があるのは、この恩人の方のおかげです。お袈裟ではなく。

そして「深澤さんのインタビューは面白い」と言っていただくことが少なくないのですが、このインタビュー手法は何を隠そう、この恩人の方のインタビューを横で8年間聴き続けてきたことによって培われた、私の財産のようなものなのです。

真剣に写真を撮りながら、横で真剣に聴いていたことが、私の脳と身体にしみつきました。

その恩人の方は今ごろ、新幹線に乗って西へ向かっていることでしょう。

またお会いできる日まで、私も精一杯生きていきます。

夕暮れ時の大型機

皆さんこんにちは!航空写真家の深澤明です。

今日は寒かったですね。早朝の羽田の展望デッキは風も強く、ワイヤーフェンスがヒューヒューと音を鳴らしていましたよ。「セントレアかっ!」と思わずツッコミたくなるほどでした。

ところで、先日成田で久しぶりにFLYING HONU2号機に遭遇。1号機は一足先に降りていましたが、2号機は日没直前といった時間帯でした。

この時間帯は色温度を上げて暖色系に仕上げますと、全体の明度が高くなくても視認性がよく見えますね。逆に寒色系に仕上げますと、全体的に暗く重く感じます。

そこで一つ思い出しました。たまに「JPEG撮影したから自然に撮れている」的な趣旨の発言を書かれる方がいらっしゃいますが、「JPEG撮影したからそのままナチュラルに撮れている」というのは勘違いです。

JPEG写真は各カメラメーカーが積み上げてこられた叡知の結晶ではありますが、それがイコール自然な再現、とは言いきれません。

こちらは羽田空港で撮影したルフトハンザの747-8です。この季節は陽も暮れかけた時間帯に離陸していきます。

都会的な背景で渋く重めのイメージで撮ってみたかったので、露出はかなりアンダー目に撮影しました。

「これが私の作品だ!」

と思って撮る反面、例えば新規就航便やデリバリー便が到着する時間帯がもしこの写真のような夕暮れ時ならどう表現しようか。

と実験的にいろいろと試すこともします。

SNSやブログにコンセントレートしているわけではないので、すべてをさらけ出しているわけではありませんが、何かの気づきやきっかけになればと思い、深澤明のアタマのなかとココロのなかは、これからもそっとお見せします。

とはいえ、写真が1番の答え、なんですけどね。

【2019.5.29】どこまで無理がきくのか

撮りっぱなしJPG写真

機窓から写真。RWY05(D滑走路、一番手前の左右方向)を離陸して右旋回をしたあと、羽田空港の全景を望むアングルへきた。クリアな日に狙いたい構図だ。

ところがご覧の通り、視程が良くない。

こういった写真はどこまで無理がきくのだろうか。

まずは、このjpg撮りっぱなし写真をAdobe PhotoshopCCでトーン調整してみる。

撮りっぱなしJPG写真をAdobe PhotoshopCCでトーン調整

なんとか見られるレベルまでは持ってこれた。RWY22(B滑走路、奥の左右方向)あたりからは霞んでいるが、Adobe PhotoshopCCでの追い込みをしたときの特徴として、色調のナチュラルさが損なわれない感覚がある。

次に、DxOPhotoLab2で現像してみる。

DxOPhotoLab2で現像して書き出した写真

DxOPhotoLab2お得意の「Clear View Plus」を駆使して書き出した写真だ。ご覧の通り、DxOPhotoLab2の「Clear View Plus」を使用すると、クリアになった部分もあるが色調が損なわれているのがわかる。

さらにDxOPhotoLab2で現像して書き出したままの上の写真を、Adobe PhotoshopCCで調整をすると

DxOPhotoLab2で現像して書き出した写真ををさらにAdobe PhotoshopCCでトーンと色調を補正した写真

なんとかここまでは持ってこれたなというのが正直な感想。

というのも、この一連の検証の意義はどうしてもこのような霞んだ状況でも形にしなければならない取材や仕事のとき、どこまでが納品写真として成立するのか。

霞んだ状況が目の前にあって、「あとでこういった現像をすればここまでは持ってこれそうだな」と想定して撮っているかが大事なのではないかと思っている。

DxOPhotoLab2はいつも口にしている通り、ヒコーキ写真にはとても有効的な現像ソフトであることに間違いはない。ノイズ処理に関しては見事だし、「Clear View Plus」も使い方のよっては大きな威力を発揮する。

しかしながら、無理がきく、ということは世の中の摂理として何かが必ず犠牲になっているということ。

では、PhotoshopCCの Camera Rawの「かすみ除去」を駆使して現像したらどうなるか。

Adobe PhotoshopCCの Camera Raw で現像して書き出した写真をさらにトーン調整した写真

ぞれぞれの現像の特徴が出ているけれども、これはパッと見のレベルの話であることを付け加えておく。

プロの現場だと、このパッと見も大事なのだが、ピクセルが破損していないかどうかがチェックされる。いくら見た目が綺麗でも、ピクセルが破損していたら(ピクセルが崩れている、と表現されることもある)、印刷物向け写真として失格であることも多々ある。

最終的に使用されるサイズにもよるけどね。

ある意味事実を捻じ曲げているのだから、そりゃ無理しているわな、ということにあるが、納品物として成立させるためには多少の無理もきかせないと、ということ。

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