去りゆくものが尊いのか

こだわりとしては「超望遠で」とテーマに決めて撮っていた先日。朝の羽田から成田へ移動してBランの着陸機を狙っていた。

おお、来たね、R2-D2。

レンズを80-400mmに変えた。

そのまま超望遠(ロクヨンにテレコン付けて、840mmとか1200mmとか)でもいいのかもしれないけれど、どこか寂しく切なさを感じていたのだろうか。

思い入れはないと思っていても、大事に撮っておこうと思ったんだろうか。

自分のことなのに、言葉にできないなんて、大人じゃないか。

理由は、どうでもいいか。

そうしたらスーパードルフィンもね、きたよ。

そうだったね。成田でもドルフィン撮れるんだったね。

写真的なことを常に考えているんだけれど、単に綺麗な写真だなと思う。

でもそれだけのこの2枚。

ちょっとね、ループに入っちゃったんだよね。

ちょうど1年前に一時SNSを休止したんだけど、春前はこういう気分や状況に落ち入りやすいのか。

それも自分だと、受け入れているけどさ。

綺麗じゃなきゃいけないことはないし、綺麗なだけじゃつまらない。

欲張りで、自分に対するプライドが高いのだろう。

そして、去りゆくものが尊い、という気持ちは比較的うすい。

「終わりか、そうか。」

ところが、唯一といっていいぐらい切ない時があったんだよ、昔に。トライスターが鹿児島から羽田に向かって最後の離陸をしたとき、まるで天国のような撮影環境であったかつての展望デッキからポジフィルムで撮ったんだけれど、泣きながらシャッター切ってた。航空を学ぶ大学生の頃に。

ダイレクトプリントをiPhoneで複写した写真だけれど、その時の写真を貼っておこう。今でもこみ上げてくる思いがあるよ、この写真には。

RWY34の滑走路へ向かう時、管制官へパイロットの方が「ANAのトライスターは今日でラストフライトを迎えます。22年間どうもありがとうございました。」っていったんだ。それをエアバンドで聴いていたボクは、急に涙がこみ上げて来てしまって。その後、どうやってファインダーを覗いてシャッターを切っていたのか。ただ、泣いていたのはよく覚えている。

「22年間本当にお疲れ様でした。」と男性の管制官が応えて、見事に離陸していった。時折雲がかかる微妙な天気だったけれど、日が当たるのを信じて露出も固定して撮った。

右旋回して霧島連山の近くを飛び、宮崎方面へ点になって見えなくなるまで眺めてた。

生まれて初めて9歳の時に乗ったヒコーキがトライスターだった。羽田から函館へ飛んだんだよね。興奮した。あの瞬間から始まったんだろう。

トライスターは、尊く感じたな。

羽田で出逢ったふたり

こんにちは!航空写真家の深澤明です。

今日の羽田で出逢ったふたりをご紹介します。

まず最初のひとり目は、Flightradar24に機影が映らないドルフィンです。

ランディングロールするところを「ビースリーか」ぐらいのテンションで眺めていたら、何やらやたら短い。

まさか羽田でドルフィンが自力で動いている姿を見られるとは思っていなかったから正直オドロキマシタ。

そしてふたり目はこちら。

泣く子も黙るシグナスです。

朝一の城南島から第1ターミナル展望デッキに移動した際、ANA格納庫の前にいるなとは朝から見ていましたが、その後インタミのデッキを経て2タミデッキへきてみると、先ほどのドルフィンに続いてこれまたFlightradar24には機影が映らない気品あふれる大型機が目に入りました。

新千歳へ向けてなので早々とエアボーン。

まったくタイミングを計ったわけではありませんでしたが、結果的にはこのふたりに逢うために「2タミデッキへ!」と引き寄せられたかのよう。

何はともあれ、出逢えて良かった。