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【2019.5.21】VNの色

オートホワイトバランス (白優先) で撮ると青っぽさが浮き出る(正確にはシアン)

VNの色は再現が難しい。光の当たり方によっても変化が大きいけれども、見た目と撮影した写真データとのギャップが大きい。

上の写真はNikon D5で白優先のオートホワイトバランスでJPG撮影したもの。

こんな色ではなかったなぁ。もっと濃い緑色の印象が強いなぁ。

そこで、ベトナム航空のウェブサイトを見てみると、、、

https://www.vietnamairlines.com/jp/ja/plan-book/our-fleets

おそらく写真だと再現性が難しかったんじゃないかな。イラストしかなかった。

その色を参考に「シアン系」の色相を回して見て色を探ってみる。

ウェブサイトのイラストには近くなった。でもね、現場ではもっと濃くて深い緑色を感じるんだよね。

イメージとしてはこのぐらいの印象。

これでもまだゴールではない気がするけれど、なかなか再現するのが難しい。

ウェブサイトでは ↑ の色味なんだけれど

印象は ↑ こっちの方が近い。

これよりは

こっちな気がする。

これね、いま予定があるわけではないのだけれど、もしVNのフライトレポートの仕事が入ったとき。もしくはVNが特集されるとき、印刷される写真データの追い込み方を想定しておかなければと思うのね。

深い青色、深い緑色は印刷領域として難しい部分だが、誤解のない色に仕上げないとと思う。

【2019.5.19】オフショット

HND RWY16L 離陸の1機前はANAのB777-300だった

この日羽田の天気は小雨まじりの曇天だったが、目的地は晴れているという情報だった。フライト中も取材だが、ちょっとしたオフショットを楽しんでいる。

普段見られないアングルからヒコーキを見るのは、いつでも楽しいものだ。

国際線用のターミナルもだいぶ出来上がってきている

早朝便ということもあって、スポットに駐機中のヒコーキが多めだ。離陸が早かったこともあり、空撮感満載のショットとなった。

現地では助手席に座っていたので、車の窓からいい景色を見つけては気ままに撮っていた。最終日には見事な光芒が現れ、夢中になってシャッターを切っていた。

走行中の車からなので、シャッター速度は速めに設定。ブレ感がないようにした。

【2019.5.18】理想的な季節

朝の成田空港。RWY16運用時のヒコーキを1タミの展望デッキから撮影するときの光の当たり方は、今の季節が理想的な気がする。

ノーズ側へ理想的な角度で当たってくれて色温度も高く、白抜けがいい。

しかも陽炎が少ないときたものだから、願ったり叶ったり。取材前に関わらず夢中になって撮影していた。

さらに、雲がこのような濃淡のある背景を演出してくれて、さらに喜びが増す。

特にこの日はクリアな空気だったけどね。

すべてJPG撮影。

【2019.5.11】ANA787ロゴ機

ANA B787-8 JA814A 2012年9月に機材登録

バッテリー改修なども含めて飛行していない期間があったとはいえ、機材登録されたのが2012年ということで重整備間近。この787ロゴ機が通常塗装になるのも時間の問題。

羽田や成田で787ロゴ機と遭遇する度にキレイに撮影しておこうと思う反面、頭の中では冷静に「長くは使えない写真だな」というのが本音。

このような青空の横位置写真は作品性はほぼないに等しいけれど、とても重要。

利用価値の高い写真なので、空抜けがいい日はこの撮影に徹するときもある。まさに昨日の朝がそれ。

朝は北風運用だったので、B滑走路 (RWY34R) への着陸機を、自分のお気に入りポイントからひたすら狙っていた。

ANA B787-9 JA873A 2015年9月に機材登録

国際線機材として世界中を飛び回っているR2-D2。遭遇率は高いが成田の朝の光で撮るならばRWY16運用の方がいい。なぜならば、ノーズのトーンが濃いから。そこに光を当てたい。

TGW B787-8 9V-OFG 2017年7月に機材登録

流れで他社の787も少し。スクートの黄色は補色の関係で青空に映える。LCCでWi-Fiが利用できるのは嬉しいよね。

LOT B787-9 SP-LSC 2018年6月に機材登録

LOTポーランドのこの機体はエア・リース・コーポレーション (ALC) からリースされている機材で、ポーランド独立100周年を記念した特別塗装機だ。

公開されている動画では、ポーランド空軍機が出迎えをしている光景などが収録されている。

「ポーランド独立100周年」というけれど、世界史に詳しくないけど、ちょっとだけ。

ポーランド自体は今年2019年で建国1053年を迎えている。ポーランド王国の源が誕生したのは西暦966年。つまり10世紀に誕生している。そして16世紀まではピャスト朝とヤギェウォ朝という2つの王朝が支えてヨーロッパでも大きな勢力を誇っていたそうだ。しかしながらドイツとロシアの間に位置していることから数々の苦難を強いられてきた国でもある。

と、ここで歴史を学びつつ執筆を進めると何のブログかわからなくなるので手短にするが、紆余曲折ありポーランドは衰退して1772年、ロシア、プロイセン、オーストリアの3国によって分割されてしまうことになる。その後国政改革を行い国家維持に努め、最後の国王はヨーロッパ初の憲法を制定する。ところが新憲法を嫌ったロシアが再び介入。2回目の分割を迫り、ポーランドはロシア軍と戦って激しく抵抗をする。ロシア軍の勢力は圧倒的で対抗できなかったが、ポーランドは分割への承認は沈黙を続けたそうだが、そのことで分割への同意と見なされてしまう。

そこからまた色々あって1795年、3度目の分割によってポーランドは完全に消滅し、以降123年、ポーランドは世界地図から姿を消す。

1918年にポーランドが独立することになるのだが、国が一つなくなって123年後に再び国が誕生するって、語りつくせないほどの壮絶な歴史だと思う。

我々日本人は歴史の教科書で、第二次世界大戦のきっかけとなった事実として「ポーランド侵攻」というワードを記憶していると思う。

消滅、独立、そして世界大戦と、壮絶な歴史を辿ってきたポーランド。

このポーランド独立100周年記念特別塗装機に込められた想い、壮絶な歴史に少し興味を持ってみるのもいいかもしれない。

【2019.4.30】FLYING HONU

月刊AIRLINE6月号 見開き掲載写真のJPG撮りっぱなしver.。

平成最後の日は、ANAのFLYING HONUで締めよう。

いよいよ5月24日から成田-ホノルル線でデビューするが、おかげさまで仕事で何度か撮影していて愛着が湧いてきている。

機体登録番号上のニコニコ子ガメがカワイイね。ついそこへ目がいってしまう。そして、こちらまで笑顔になる。

これでハワイに行くのはテンション上がりそう。

さて、この写真は現在イカロス出版から発売されている「月刊AIRLINE6月号」で見開きで掲載されている写真だ。

撮影は常にRAW+JPGで撮影しており、印刷向けはRAWデータからDxOPhotolab2という現像ソフトで現像する。そして、このブログに掲載しているここ最近の写真はほとんどJPG撮りっぱなしデータをリサイズしているだけ。

この写真も、RAW+JPGのJPGデータをトーン調整などせずにそのままリサイズしただけ。天気がいいと、そのままで十分綺麗だ。

2号機の到着も近いが、1号機(JA381A)はパイロットの習熟飛行の真っ只中。関空に続き、今は成田からセントレアへ日々飛んでいる。

というのも、例えばA320のパイロットがA380に移行する場合、7回のシュミレーター訓練で完了するという。つまり、実機での飛行をせずとも移行できることになる。

確かに、技術的にはそうかもしれないが、ANAとしてはそれが不安だ、というよりもしっかりとA380に移行する全パイロットが実機経験を積むことでより安全運航を極めたいと考えているようだ。

成田が着陸できない場合のダイバード先として、セントレア、関空、それに新千歳が挙げられるわけだから、今後は新千歳への習熟飛行もされることだろう。

北の大地で出迎えるFLYING HONU(海ガメ)も、なかなか貴重なショットになるね。

地味だけれど奥が深い明暗差を意識した写真

Nikon D5 80-400mm (260mm)
1/1000 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG FINE 撮影

地味、というのは
ころがり(タキシング中)など
派手な動きではない意味も込めているが
写真の醍醐味の一つに
明暗差を楽しむことがある

エアライナーの塗装は
基本的に白基調だ

当然のことながら
その白を白に見せるための
露出設定となる

例えば、展望デッキで
同行者などの人物を撮る露出設定と比較すれば
順光でエアライナーを撮ろうとすると
露出をマイナス方向
つまりは暗めに設定しないと
白が飛んでしまいがちだ

Nikon D5 80-400mm (155mm)
1/1000 f8 ISO200 C-PLフィルター
JPG FINE 撮影

ヒコーキ撮影では、晴れるのが望ましいが
雲が多いと、ある種のワクワク感が湧く

それは、太陽の光が照らす部分と
影になった部分
その明暗差を楽しむことができるからだ

C-PLフィルターも使用して
より強調することもあるが
極端に言えば、いかなる撮影時にも
光の明暗差しか念頭にない

そこの明るさが明るいか暗いかではなく
どれだけの差が、その世界の中にあるか

Nikon D5 80-400mm (400mm)
1/1000 f8 ISO100
JPG FINE 撮影

もちろん、主役であるヒコーキに
光が当たっていてほしい

もし当たっていなくても
ファインダーを覗きながら

「当たれ、当たれ」

と念じながらシャッターチャンスを待つ

当然のことながらカメラの露出設定は
光が当たったときイメージ通りに仕上がる
設定にしている

もし光が当たらなかったら
シャッターは切らない

取材や仕事は別ですよ
違う思考回路で撮っておりますので

あくまでも、自主的なヒコーキ撮影時の話です

Nikon D5 80-400mm (175mm)
1/1000 f8 ISO100
JPG FINE 撮影

ハミングバードディパーチャーする機に
光が当たっていなくても
落胆はしない(笑)

狙い方はいくらでもあるものです

デジタルの可能性はシャドウ部を起こすことではない

Nikon D5 600mm+1.4テレコン(840mm)
1/1000 f8 ISO160
JPG FINE 撮影

デジタルだから
シャドウをそこまで黒くすることはない

と以前指摘していただいたことがあった

その時の写真はルフトハンザのA350-900だったので
機体下部が黒ではなくグレーの塗装になっているから
そこをきちんと再現しろ、という意味のご指摘だった

フォトグラファーは「俺の写真が一番だ!」
と思っている人が多いだろう

天狗になっている訳ではなく
その自信がなければ写真で飯は食っていけない

なので、そういった指摘は
とてもありがたい部分でもある

なかなか耳が痛いことは
他人は言ってくれないものだからだ

ただ、やはり撮影を重ねて思うことは
成り行きで落ちたシャドウ部

つまりは黒くなった部分を起こす(明るくする)
ことがいいとは思わない

その指摘してきた方は
元々完全な黒であるならば
黒く潰れていて良い

それでない部分が
黒く潰れているのは良くない

そう言った論理だ

実によくわかるが
実につまらない論理でもある

夏の太陽の光の中にあるヒコーキが
メリハリのあるコントラストの高い写真になるのは
想像に難くないが
それが妙にシャドウが明るめで
おとなしいトーンに仕上がった写真を見ていると
見た目の綺麗さとは裏腹に
全く心に響いてこない

写真の本質を口にする人に限って
中途半端なトーンの写真を量産する

デジタルのメリットや可能性を
ダイナミックレンジを広げることに見いだすのは
もはや抵抗感さえ感じる

フィルムの感度や特徴を変えることができるカメラ
としての解釈はあれど
シャドウ部を起こして明るくし
ハイライト部を抑えて白く飛ばさないようにすることで
メリハリのない写真になったら
それこそ力がない

なんの力か

人の心に響く力だ

Nikon D5 80-400mm(80mm)
1/800 f8 ISO320 PLフィルター
JPG FINE 撮影

「現像ソフトに依存している」

そのフレーズを見て
自分自身を省みるきっかけも
別の方から与えてもらった

ここ最近、JPG FINE 撮影した写真を
アップしているのもそのおかげだ

JPG撮影は設定次第だということも
探求することができた

先月行った「ド本気講座」でも

RAW撮影でなきゃダメなのか
JPG撮影ではダメなのか

でも触れたが
ここはまた、次回の「ド本気講座」でも
しっかりと語るつもりだ

露出もホワイトバランスも
追い込んで撮影すれば
JPG撮影で十分な部分もある

要は、自分のOKポイントを
どこに置いているかが
大きな差になってくる

さて、続きは「ド本気講座」にて!

次回は大阪で8月4日土曜日だ

乞うご期待!!

撮りたいものは

「機体そのものですよね」

2タミのデッキで
最近よくバッタリ会う人生の先輩と
撮影をしながら話をしていた

雲と絡めるのもいい

様々な構造物と絡めるのもいい

でも、最終的には

「俺ってヒコーキそのものにしか興味ないんだなぁ」

って思いますよねと、笑い合った

ヒコーキをいかに格好良く撮るか

全体でも切り取りでもシルエットでも
そのことしか考えていない

白い塗装に空や他のヒコーキが映り込んでいる

どこを見て
何を感じ
どう撮りたいか

写真ってその人となりが
現れている気がしてならない

それは、興味深くもあり
怖くもある

そして、何よりも楽しくもある

所詮この世は
直線と曲線でしか成り立っていない

直線と曲線

それを何で描くかは
フォトグラファー次第でもある

深い洞察力と想像力
そして、それを意図通りに仕上げる技術力

難しく考えれば答えは見えないし
シンプルに考えれば、これまた答えが見えない

だからこそ、探究心に火がつき
日々写真と向き合うのだ

シンプルゆえの奥深さ

シンプルがゆえに
アプローチショットは奥深い

ここにズラッと並べてみる
まずはデルタのA350-900

実に落ち着きはらい
気品の高さを感じる

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1250 f8 ISO250

R2-D2とこうして対面したのは
案外初めてかもしれない

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1250 f8 ISO250

787塗装は
今のうちに撮っておかないとね

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1250 f8 ISO320

そして、トリプルセブンの-300ERは
やはり長い

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1250 f8 ISO250

収まりがいいのは-200ER

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1250 f8 ISO250

しかしながら、やはりジャンボの美しさには
惚れ惚れとする

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1250 f8 ISO250

と言いながら、A380の威圧感も好き

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1250 f8 ISO320

ヒコーキ写真というと
気象条件の奇抜さというか美しさに
作品性の高さが依存されている感が否めないが

ここ最近、シンプルな写真の奥深さに
意識が行っている

順光できっちり撮る

このことに集中することも
実に奥が深く
ある意味難しい

単に写し止めるだけ
と言えばそれまでなので
ピントと構図、露出が合っていれば
それなりにはなるのだが

定点的に撮ると
その機に最適な立ち位置というのは
当然のことながらそれぞれ異なることがよくわかる

それがわかる前提条件としては
単レンズで撮ることだ

今回は600mmに1.4倍テレコンバーターを装着し
840mm相当にしてフルサイズのカメラで撮っている

機体の長さが長くなればなるほど
立ち位置をどうすべきかは
上の写真を見ればお分かりと思う

この微妙な立ち位置の変化
それに伴うレンズ選択が頭に入っていると
あらゆる場面、例えば初めて取材で訪れた空港などで
応用が効く

とまあ、わざわざそんな手の内は明かす必要はないのだが
時間されあれば羽田や成田へ足繁く通うには
理由があるということ

シンプルがゆえの奥深さを知ってしまった以上
イメージトレーニングや思い込みだけでは
どうにもならない世界がある

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/1250 f8 ISO320

成田のA滑走路(RWY34L)には
大型機ばかりがアプローチしてくるが
たまにA320やQ400も入ってくる

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
1/400 f14 ISO320

A320からA380、B777-300ERまで

長さや大きさがまちまちなヒコーキが短時間で撮れるので
RWY34Lランディングの時は
とても素晴らしい撮影時間となる

それと同時に
その「奥深さ」をまざまざと感じる
時間でもある

職業的見地 – 城南島よりさくらの山

南風運用の着陸機を狙う時
羽田の城南島より
成田のさくらの山の方が
バランスのいいヒコーキ写真が撮れる

まずは垂直尾翼がハッキリ映るので
エアライン側も喜ぶ写真になる

羽田の城南島だとやや機体下部が目立つのと
それを嫌がると
やや高度の高い位置で狙う必要がある

ここでいう「バランスのいい」とは
職業写真で撮るヒコーキのことを指す

成田のさくらの山は
滑走路端に近いこともあり
かなり低空で捉えることができる

飛来するヒコーキの種類の違いはあるけれども
「バランスのいい」ストック的ヒコーキ写真を撮るなら
さくらの山の方がいいなと実感した次第だ

時間を見つけては空港へ繰り出すのは
航空写真家としての作品を撮ること

そして、天気がよくて抜けがいい場合などは
ストック用写真を撮る意味合いがある

使い勝手のいい写真を撮るのを念頭に置くということは
ヒコーキ写真を生業にしている航空写真家として
当たり前の思考だ

「今日はストック用に撮るぞ!」

と割り切る時もあれば
飛んで来る機材を「フライトレーダー」で見ながら
決める時もある

羽田も成田もそれぞれ魅力ある空港だが
今は若干、成田に通いたい想いだ