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【2019.4.18】地上動力装置

空港の展望デッキからスポットインしたヒコーキを眺めている時によく目にする光景だ。

これはGPU(Ground Power Unit)と呼ばれる地上動力装置を接続しようとしているところ。

スポットインしてブレーキをかけ、ヒコーキが止まってもしばらくエンジンを動かしているが、このGPUの接続を待っている。

以前は、APU(Auxiliary Power Unit)と呼ばれる、ヒコーキのお尻部分に備えている小型エンジンを回して駐機中の機内電源を確保していた。

駐機している場所にもよるけれども、APUからのメラメラのおかげで羽田空港の2タミデッキから離陸ショットを撮ろうと思うと、撮影できるポジションが限られてしまっていた。

ところが最近はかなりGPUが普及してきていて、駐機中のヒコーキのAPUからのメラメラに悩まされる確率がかなり減ってきている。

「撮影しやすいように、APUを使わないようにしました〜〜!」と航空会社から言われたらびっくり仰天だが、そんなはずはない(笑)。

ターンアラウンドが短いとはいえ、駐機中APUを使用し続けるということは、じっとしていながらも空気中に二酸化炭素や大気汚染物質をバラマキ続けていることと同じなので、それらの削減が目的だ。

つまりは、クルマでいう「アイドリングストップ」だね!

GPUが接続されると程なくエンジンがカットオフされるから、デッキからそのタイミングを是非確認してみて〜。

【2019.4.16】新ブランド「SPRING」

春秋航空日本がブランドコミュニケーションの刷新を発表、新ブランド「SPRING」が始動したことは既にご存知のことと思う。

このロゴも近いうちに見納めか。

New SPRING has come としてウェブサイトもリニューアルされている。https://jp.ch.com/Static/NewSpring/

春秋の文字を外すことでイメージの変換を図っている。

「SPRING」という言葉を耳にすると、まずは「春」を連想する。「温泉」というイメージもあるかな。それに「ばね」の意味も。

いずれにしても、春はポカポカ暖かいイメージだし、温泉は「湧き出る恵」のイメージだし。ばねは「飛び出す」イメージだからポジティブな感じだね。

「FLY WITH SMILE」というタグラインも作られている。SMILEは文字通り笑顔だが、これはロゴマークである企業理念の3S(安全・誠意・笑顔)笑顔)の中の笑顔と共にあることを込めている。

タグラインとは別に「SMILE! SWING! SPRING!」という新しいキャッチコピーも作られた。

成田空港のカウンターも新ブランドで一新するそうだから、バニラ・エアのカウンター位置にPeachが移ってくるのかも含めて、成田空港第3ターミナルの変化が楽しみだ。

ちなみにANAのタグラインはご存知「Inspiration of JAPAN」。

JALはタグラインとは呼ばず、コミュニケーションスローガンとして

「Fly For it! 一緒なら、もっと飛べる。」というのを掲げている。

【2019.4.15】気持ちをブラさず

雲があるから空に表情が出る。ヒコーキ写真の背景としてはとても面白い。しかしながら、晴れたり曇ったりを繰り返すと、撮るタイミングに太陽の光が当たるとは限らない。

光が当たる想定での露出設定のまま撮影。

狙っている撮るべきヒコーキまで他のヒコーキでテスト撮影を繰り返す。

太陽の光がバッチリ順光で当たっている写真を狙いに来ているから、カメラの露出設定をそれに定めたら変えない。

曇ったまま飛び込んで来た場合に備えて、それ用の設定は念頭に置きつつも、実際にカメラの露出設定は変えずにジックリと待つ。

「この設定で、光がバッチリ当たって、狙い通りに撮る」

とブツブツつ呟きながら、待つ(笑)。

そして、祈る!

あとは、信じて待つ。

1枚の写真に魂を込めるというのは、こういう強い気持ちのことかなとも思う。

結果どうなったかは、仕事に関連する写真なのでこのブログには掲載しないがバッチリ撮影することができた。

撮影し終えて思わず「よっしゃ!!」とガッツポーズしたところを、誰かに見られた気がした。

【2019.4.14】さらにマニアックな視点で

写真のように主翼の下部までしっかり見えるアングルで撮れるポイントは限られてくるが、マニアックな視点で細部を見てみるとさらに面白い。

赤い←部分に注目。これは主翼端側にある低速用エルロンのアクチュエーターが入っている膨らみだ。

アクチュエーターは、正確に飛行機用語で言えば「フライト・コントロール・アクチュエーター」だが、エルロンやエレベーター、スポイラーなどの飛行に重要なユニットを制御する装置のこと。

そのアクチュエーターが入っている膨らみは機体全体からすればとても小さな部分だが、ヒコーキに近く寄れる場合には色々なところに着眼してみると、写真の狙い方も変わってくるかもしれない。

【2019.4.13】曇りの日はディテール狙い

A320の前縁スラット(←の部分)

曇りの日は太陽の光が柔らかく注ぐのでヒコーキのディテールを撮るには最適だ。

成田空港の他の撮影ポイントに比べてヒコーキに一番近づいて撮影できる十余三東雲の丘から主翼周りを狙った。

今回はその中でも「前縁スラット」形状比較をしてみよう。

「前縁スラット」とは、上の写真の←が指し示す部分で、主翼の前縁を張り出すことでキャンバー(翼の湾曲)を大きくしてヒコーキを持ち上げる揚力を確保しつつ、翼との隙間によって大きな迎え角の時の失速を防ぐためのものだ。

ヒコーキはディテールを知れば知るほど面白くなり、奥深さを感じる。

晴れの日では機体の白い部分のトーンが飛ばないように露出を設定するため、主翼の下部が単なるシャドウ部、影になってしまう。

ところが、冒頭に書いた通り、曇りの日は太陽の強い光を雲がディフューズ(拡散)してくれるので柔らかいトーンで撮影ができる。つまり、機体の一番明るい部分と主翼下の影の部分との露出差が晴れの日よりも小さいので、しっかり捉えることができるという訳だ。

ということで、全機種とはいかないが数機種の「前縁スラット」を並べてみる。

B777-200Fの前縁スラット

B767-300Fの前縁スラット
A350-900の前縁スラット
B787の前縁スラット。ん?やや形状が、、、

上の並べた写真をよく見てみると、B787の前縁スラットだけ形状が違うことがわかる。

何が違うか。

そう、この1機種だけ直線形状ではなくややS字形状になっているのが見てとれる。

B787の主翼は、「スムーズ・ウイング・テクノロジー」と名付けられていて、従来の主翼より揚力が遥かに高く、空気抵抗がとても少ないと言われてる。しかしながらそれを語り出すと止まらなくなりそうなので、この辺りにしておこう。

曇りの日は、主翼に限らずディテールに注目してみてはいかが!

【2019.4.12】離陸の見た目の角度の差

同じポイントで同レンズ(ロクヨン)で撮影した離陸ショットだ。

ご覧のようにポジティブクライムしている時のヒコーキの見た目の角度の差がよくわかる。

もちろん、離陸していく角度が機首の向いている角度と一致している訳ではないことはご存知だとは思うけれども、操縦する側の立場ではないのでそれはそこまで重要ではなく、写真には単純にその時の見た目の角度ででしか写らないから見た目の角度がすべて、という事になる。

この写真のようにEVAの787-9は明らかに低く迫ってきたので「これはシャッターチャンス」と感じて指先に力が入った。

低く迫ってくれば機体下部(腹)の見えている面積が少ないため、ヒコーキ本来のシルエットの美しさや表情を捉えた離陸ショットになるから見た目もいい。

こうして比較してみるとノックスクートのB777-200ERとアエロメヒコのB787-8はほぼ同じような角度で捉えられている。

B787-10やA340なども低く迫ってくる印象なので、全機種で比較してみたら面白そうだね。

ウォーミングアップ

成田のB滑走路(RWY16L)にアプローチするVNのA350-900

この日は特別重要な撮影ミッションが控えていた。

狙いとしては、機体を十分に引きつけて

できるだけ画面いっぱいに捉えたい。

プロ野球選手が試合開始の数時間前から球場入りし

ウォーミングアップやバッティング練習をするように

この日は集合の何時間も前から成田空港へ行き

ロクヨンをつけて慣らし撮りを繰り返した。

プロならば当たり前なことなので

あえてブログで書くことでもないのだが

表現したい最終形を意識して仕上がりをイメージし

そこへ自分自身のテンションも上げていく意味では

実に重要なことなのだ。

ピントや構図が安定し出して、シックリ来るようになるまで

焦らずじっくりと繰り返し撮る。

大きさ的にはある意味いい練習になったジャンボ

もちろん、この場所、このシチュエーションで撮影する訳ではないが

身体の感覚を呼び覚まして鋭くしておくことで

本番への集中力も増すというもの。

さて、どのような仕上がりになったかは

3月末発売のイカロス出版 月刊AIRLINE 5月号 を

ご覧いただけると幸いだ。

ド本気講座基礎入門編@名古屋を開催します

3月2日土曜日 16:30〜18:30

2019年の初開催は名古屋です。

今回は基礎入門編として2時間の短時間に中身を凝縮して開催いたします。

内容はこちらです。

・ところで、JPG撮影とRAW撮影はどちらがいいの?

・写真の知識、カメラの知識、デジタルの知識、それぞれこれだけは押さえておきたい

・作品に昇華するということは

・いい写真とは何か

・質疑応答

以上です。

濃いですよ、正直に言って。

本当に2時間で語り尽くせるのか?と思われるかもしれませんが

無駄を削ぎ落として核心部分しか語りません。

本気で、本音で。

講座開催場所は、名古屋市内の伏見もしくは高岳のセミナー会場を

予定しています。

募集人数は10名です。

受講料は5,000-(税込)で、事前に銀行指定口座へお振込ください。

指定口座情報は、お申し込みフォームの返信に記載されております。

お申し込みはこちらから。

PCから

https://www.secure-cloud.jp/sf/1548580190yezpMdyd

スマホから

https://www.secure-cloud.jp/sf/sp/1548580190yezpMdyd

それでは心からお待ちしております!!

功労機Q400

第一線を退いたJACのQ400。ひっそりと鹿児島空港を離れる日を待っているんだな。

 宮崎IN、鹿児島OUTの仕事の最終日。鹿児島空港の外周を歩いた。時代に求められ、時代から捨てられていく。新しい世代に活躍の場を譲るのは、人の世と同じ。取材で数回搭乗した程度でそれほどの思い入れはないけれども、鶴丸マークやロゴが白で塗りつぶされたJACの功労機とも言えるQ400に思いを馳せてしまった。

 都合により退役セレモニーが行われなかったのは、不運としか言いようがない。

鹿児島空港のRWY34を力強く離陸していくATR社製1,500機目の節目となったATR-72-600。発注済みのATR42-600からこの1機だけ発注変更され10月に納入されている。

 JACはATR-42-600を5機、このATR-72-600を1機を運航している。あと3機のATR-42-600が納入予定だ。ATRは天草エアラインのみぞか号しか登場したことないけれども、乗り心地はジェット機並みに安定している印象だった。日本のコミューターターボプロップ機はATR一色になるか。同じJALグループの北海道エアシステム(HAC)もATR-42-600を3機発注しており、2020年からの運航を予定している。

もう一つ功労機、SAAB430B。おそらくアーク塗装機の最後の生き残り、JA8900。元気に鹿児島空港を飛び立つ。

 大学時代(1992〜1996年)は鹿児島空港をホームグラウンドに撮影していた。その当時のJACの主力機はYS-11だった。ちょうどその頃デビューしたのが、SAAB340Bだ。YS-11に比べて明らかに小さな機体だったが、日々力強く飛ぶ姿をカメラで追っていたのが懐かしい。この日、目の前を離陸していったのは1996年1月から飛び続けているJA8900。私が写真の世界に飛び込んだのが1996年4月だから、ちょうど同じような長さの人生、機生を送ってきた同期のようなもの。しかも、おそらく全機種を通じて最後のアーク塗装機ではないか。きっとこの塗装のまま役目を終えてJACを去ることになるだろう。

 羽田空港と並んで私のヒコーキ撮影の原点とも言える鹿児島空港での半日。それぞれの背負った運命や宿命、生き方を考えずにはいられなかった。ターミナルから時計反対回りで鹿児島空港の外周を躊躇なく1周歩きながら撮影したのも、学生時代に抱いていた夢や憧れ、意志や希望を再び蘇らせたかったからかもしれない。いまさせていただいている仕事は、当たり前のことではない。様々な人の支えや応援、もちろん自分自身の努力やチャンスを逃さなかった力量による部分もあるが、同期とも言えるヒコーキが引退間近であり、スポーツ選手ならとっくに引退して現役を退き、サラリーマンならば第一線の現場から管理職へと変わるこの年齢の私が、今後ますます円熟味を増してヒコーキ撮影や取材の第一線で生き続けるための覚悟、決意、意志。それを確かめたかったのかもしれない。

 とにかく、歩いていて苦になることはなく、むしろ楽しく清々しい気持ちしかなかった。なんの曇りもない、クリアな気持ち。これこそが私の生き方なんだと心からそう思えた。

JACの功労機、そして希望に満ちた新機材から、多くの気づきをもらえた気がしている。また、今度はじっくりと鹿児島空港で撮りたいものだ。