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【2019.5.12】美しいのは一瞬

成田空港のA滑走路 (RWY16R) ファイナルアプローチ機を遠目から狙う

夕暮れ時、綺麗な色の空になるのはほんの一瞬。そのタイミングにヒコーキが来るかどうかは出逢いの瞬間でしかない。

成田空港の16運用の場合は比較的A滑走路への着陸機も多いのでチャンスは多いが、それでも綺麗な空と絡むのは数機かな。

これから梅雨に入っていくけれど、天気が一時的に回復したときなので夕暮れは驚くほど綺麗だったりするからこれからの季節は楽しみだな。

冬は朝から夕暮れまでの時間が短いから光の変化を短時間で楽しめる。これからの季節は朝から夕暮れまで長時間楽しめる。

まあ、結局一年中楽しいんだけどね。

RAWとJPGの差が出るのはどこか

Nikon D5 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
1/1600 f8 ISO100 RAW 撮影
DxO PhotoLab 現像

Nikon D5 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
1/1600 f8 ISO100 JPG FINE 撮影

順光の青空抜けで撮影したヒコーキは
RAWで撮ってもJPGで撮っても

JPG撮影でのカメラでの設定次第ではあるが
仕上がりにそれほどの差はないと思う

では、どんな時にその差がハッキリと現れるのか

さらに言えば、どこを意識しているから
RAW撮影にこだわっているのか

答えは上の写真にある

この状況下で撮影したとき
頭の中では上の写真の仕上がりをイメージしている

ところが、順光時にはそれほど差を感じない
ある程度追い込んだJPG設定でも
さすがに下の写真はイメージ通りには仕上がっていない

この、逆光下での明暗差の大きな場面で
ヒコーキのシャドウ側
つまりはレンズから見えている太陽の影の部分を
完全シルエットにはしたくない

でも、起こしすぎると
つまり明るく持ち上げすぎると
写真全体に締まりがなくなる

さらに、雲や空、それに太陽の光のパワーを
背景としてダイナミックに表現したい

ここで核心なのだが
目の前の光景をただ写し止める

つまりは記録することが
写真本来の持つ意味であり
目的でもある

その意味では
JPG撮影の写真が
写真本来の目的を果たしていると言える

だが、それは単なるヒコーキが写っている写真であり
人の心に感動を与えるものになっているかどうか

なっていればそれはそれで良い

胸の内はこうだ

ヒコーキ写真と言えど
アート作品にまで昇華させたい

そう、「作品」にしたいのだ

1枚へのこだわりは
この「作品」にまで昇華させる意欲

それを具現化するために必要な道具の一つが
お気に入りの現像ソフト

ワタクシで言えば

DxO PhotoLab

ということなのである

では、JPGでは作品にならないのか

ワタクシは、ならないと思っている

現像ソフトによる追い込み、味付けがあってこそ
その写真家の想い、狙い、湧き出てくる芸術性が
写真に吹き込まれると思うから

もっと言えば
現像ソフトを使うということは
撮影時に思い描いていた仕上がりのイメージに
仕上げていく作業に他ならない

まさに想いをカタチにする作業

それが現像という工程だ

あれこれ悩み
こねくり回すものではない

千里川夕暮れ

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
1/1000 f8 ISO200
DxO Optics Pro 11で現像

夕暮れを迎える前に
伊丹空港の千里川へ行った

まだだいぶ陽が高いが
B737-500をロクヨンで狙ってみた

「いま来て欲しい!」というときに
必ずしもトラフィックがあるわけではなかったが
ヒコーキ撮影の聖地たる所以を
日没に向けてまざまざと感じることとなる

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
1/1000 f8 ISO125
DxO Optics Pro 11で現像

トリプルが降りてきた
さすがにロクヨンのレンズでは太陽と絡まずだったが
夕暮れに降り立つ雰囲気はとてもよく
ファインダー越しに惚れ惚れとしてしまった

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
1/400 f8 ISO200
DxO Optics Pro 11で現像

RWY32Lにラインナップするトリプルに
夕陽が当たる

山を背景にして
ヒコーキを輪郭を浮かび上がらせるこのアングルは
伊丹ならではと言える

Nikon D5
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/1000 f5.6 ISO200
DxO Optics Pro 11で現像

太陽の位置と雲の模様がいい感じになってきた

ここでレンズをロクヨンから
80-400mmのズームに切り替えた

周りを見渡すと
カメラを構える人の数も増えてきた

この夕焼けのチャンスを逃すまいと
必死にシャッターを切っている

もちろん、ボクも同じ

B737-800のシルエットが
とてもシャープに見えて魅力的だ

Nikon D5
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/1000 f5.6 ISO200
DxO Optics Pro 11で現像

やがて陽が沈んだ

しかし、昼間から空を覆っていた薄雲の存在が
夕焼け空への期待を膨らませる

JALのB6がいいタイミングで
降りて来てくれた

フライトレーダーとの「にらめっこ」で
次は何がくるかなと
内心ワクワクなのだ

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
1/200 f5.6 ISO400
DxO Optics Pro 11で現像

黄色からオレンジへと変化していた空は
やがてマゼンタ色の世界になってきた

ここでレンズをロクヨンにして
ラインナップしたB6を狙った

機体や主翼へのマゼンタ色の空の写り込みが
とても美しかった

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
1/500 f5.6 ISO640
DxO Optics Pro 11で現像

そして、B6は
マゼンタ色の空へ飛び立っていった

Nikon D5
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
1/500 f5.6 ISO640
DxO Optics Pro 11で現像

ここで不思議なことに
空は再びオレンジ色の世界になっていく

しかも、瞬間的だが
とても強いオレンジ色になる

ちょうどそこへ
B737-500が降りて来た

一番最初のドルフィンと比べると
時間経過によってこんなに表情が違う

Nikon D5
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/500 f5.6 ISO400
DxO Optics Pro 11で現像

このぐらいになると
肉眼ではかなり微かなオレンジ色に
なっている

ややアンダー目に露出を設定して
空の色や表情を出すことに注力した

Nikon D5
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/320 f5.6 ISO640
DxO Optics Pro 11で現像

ラストはこのトリプルだ

オレンジ色と紫色が混じって来て
夜の訪れを告げている

夢中に撮っていたら
レンタカーを返す時間が迫っていた

東京行きの最終便で帰らねばならず
やむなく撤収した

まだまだ陽が伸びてくる

伊丹の夕暮れを極めるなら
ヒコーキでの帰京は諦めるとするか

今回は夕暮れの空の色の変化も含め
伊丹を堪能した