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【2019.5.23】深呼吸しながら

城南島の朝は気持ち良すぎた。

やや冷んやりとした空気が穏やかな風となって頬をかすめていく。

ロクヨンはもちろん手元にあったが、一度も使わなかった。

心身ともにニュートラルにキャリブレーションされた感じ。

そんなに機械的人間ではないけれど、色んな意味で、いい間が取れた気がした。

ホワイトバランスを日陰モードにしてみた

Nikon D5 80-400mm (80-400mm)
1/500 f8 ISO640
RAW撮影 DxOPhotoLabで現像

夕暮れ時になると
カメラのWB(ホワイトバランス)を
いままでは「曇天モード」で撮影をしていた

やや色温度を上げることによって
赤みやマゼンタ、オレンジ系の色が
より強調できるからだ

しかしながら、この前の城南島海浜公園での撮影時
目の前に繰り広げられている光景と
カメラのモニターで表示された世界観に
やや乖離があった

自分のイメージからも
やや離れていた

そこで、WBの設定を「日陰モード」にして
撮影をしてみた

すると、何とも言えない色合いになり
撮影へのテンションも静かに上がった

Nikon D5 80-400mm (400mm)
1/500 f8 ISO250
RAW撮影 DxOPhotoLabで現像

JPG+RAWで撮影をしているが
JPGが描き出す写真は
(もちろん、JPG撮影時の設定も大事だが)
露出やWBをしっかり追い込んで
撮りっぱなしでも十分であるべき

そう常に意識している

JPG写真を念のため

デジタルの可能性はシャドウ部を起こすことではない

Nikon D5 600mm+1.4テレコン(840mm)
1/1000 f8 ISO160
JPG FINE 撮影

デジタルだから
シャドウをそこまで黒くすることはない

と以前指摘していただいたことがあった

その時の写真はルフトハンザのA350-900だったので
機体下部が黒ではなくグレーの塗装になっているから
そこをきちんと再現しろ、という意味のご指摘だった

フォトグラファーは「俺の写真が一番だ!」
と思っている人が多いだろう

天狗になっている訳ではなく
その自信がなければ写真で飯は食っていけない

なので、そういった指摘は
とてもありがたい部分でもある

なかなか耳が痛いことは
他人は言ってくれないものだからだ

ただ、やはり撮影を重ねて思うことは
成り行きで落ちたシャドウ部

つまりは黒くなった部分を起こす(明るくする)
ことがいいとは思わない

その指摘してきた方は
元々完全な黒であるならば
黒く潰れていて良い

それでない部分が
黒く潰れているのは良くない

そう言った論理だ

実によくわかるが
実につまらない論理でもある

夏の太陽の光の中にあるヒコーキが
メリハリのあるコントラストの高い写真になるのは
想像に難くないが
それが妙にシャドウが明るめで
おとなしいトーンに仕上がった写真を見ていると
見た目の綺麗さとは裏腹に
全く心に響いてこない

写真の本質を口にする人に限って
中途半端なトーンの写真を量産する

デジタルのメリットや可能性を
ダイナミックレンジを広げることに見いだすのは
もはや抵抗感さえ感じる

フィルムの感度や特徴を変えることができるカメラ
としての解釈はあれど
シャドウ部を起こして明るくし
ハイライト部を抑えて白く飛ばさないようにすることで
メリハリのない写真になったら
それこそ力がない

なんの力か

人の心に響く力だ

Nikon D5 80-400mm(80mm)
1/800 f8 ISO320 PLフィルター
JPG FINE 撮影

「現像ソフトに依存している」

そのフレーズを見て
自分自身を省みるきっかけも
別の方から与えてもらった

ここ最近、JPG FINE 撮影した写真を
アップしているのもそのおかげだ

JPG撮影は設定次第だということも
探求することができた

先月行った「ド本気講座」でも

RAW撮影でなきゃダメなのか
JPG撮影ではダメなのか

でも触れたが
ここはまた、次回の「ド本気講座」でも
しっかりと語るつもりだ

露出もホワイトバランスも
追い込んで撮影すれば
JPG撮影で十分な部分もある

要は、自分のOKポイントを
どこに置いているかが
大きな差になってくる

さて、続きは「ド本気講座」にて!

次回は大阪で8月4日土曜日だ

乞うご期待!!

A350を狙って

Nikon D5
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/250 f8 ISO400
DxO Optics Pro 11で現像

このところ、A350にすっかりハマっている

SQのA350がHNDに着陸してくるのが
15時過ぎから15時半あたり

そして出発が16時40分

それぞれの瞬間をどこで撮るか

この問いに対する答えが
行動指針になる

とある日、人と会う約束があり
羽田空港にクルマを走らせた

HNDの運用をあまり気にしていなかったが
高速から見えるその光景はまさに
南風運用だった

「おおお ! RWY22でA350のアプローチが狙える」

と心が躍った

ランチミーティングを終え、急ぎ城南島海浜公園に向かった

実に何ヶ月ぶりかのRWY22アプローチを撮るチャンスだ
ワクワクが止まらない

JALやアメリカンのナナハチがアプローチしてくる
フライトレーダーによると3機目がSQのA350だ
もちろん、レンズはロクヨン

そしてついに、A350をインサイトした

あれこれシャッターを押すタイミングを
頭の中でシミュレートした

が、次の瞬間
エアバンドからは
「Missed-Approach」
の声が

SQのA350は右旋回をしながら上昇して行った

↑ Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1000 f8 ISO100
DxO Optics Pro 11で現像

あららーーー

しかし、これによって太陽がより低くなり
結果的には普段では撮れない光線状態で
撮れることになる

再びRWY22アプローチしてきたSQのA350

↑ Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1000 f8 ISO160
DxO Optics Pro 11で現像

機体正面からの低い光を受けている
理想的な条件だ

「Missed-Approach」してくれたおかげで
いい瞬間を捉えることができた

↑ Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1000 f8 ISO160
DxO Optics Pro 11で現像

城南島海浜公園での作品の中でも
トップ3には入る光線状態の良さだ

↑ Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1000 f8 ISO125
DxO Optics Pro 11で現像

その後も上の写真たちのように別の日に城南島からや

↑ Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/2000 f8 ISO125
DxO Optics Pro 11で現像

多摩川沿いからRWY34Lへのファイナルを狙ったり

↑ Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1000 f8 ISO100
DxO Optics Pro 11で現像

雨の日、1タミデッキから狙ったり

↑ Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/320 f8 ISO640
DxO Optics Pro 11で現像

↑ Nikon D5
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/500 f8 ISO400
DxO Optics Pro 11で現像

知人から教えてもらったポイントから狙ったり

↑ Nikon D5
AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/250 f8 ISO400
DxO Optics Pro 11で現像

SQのA350を中心に行動していた

これから日が伸びてくるにつれて
きっとSQのA350はいろんな表情を見せてくれることだろう

いまから楽しみで仕方ない

時にはモノトーンのように

JL_B767-300ER_JA602J_HND_20160823_0001

【Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1250 f8 ISO640 DxO OpticsPro11で現像】

低く垂れ込めた雲
ここは城南島海浜公園

なんだかんだ言っても
青空でヒコーキを撮りたいから
悪天候時に城南島に向かったことが珍しい

この日は何かに吸い寄せられるようにして
たどり着いた感があった

羽田空港が北風運用だったのも
風向き予報からすると意外だった

しかしながら
比較的低高度で離陸機が雲に吸い込まれていく光景を目の当たりにして
興奮度が一気に高まった

NH_B777-300_JA756A_20160823_0001

【Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1250 f8 ISO640 DxO OpticsPro11で現像】

雲をバックにベイパーを捉えるのは難しいことではないが
理想は真っ黒に近い濃い灰色だ
明るい曇り空だと目立たないことが多い

いずれにせよ、ベイパーに色がつくわけではないので
ベイパーと雲の濃淡差で表現することになる

色という概念を捨てる必要はないのだが
時にはモノトーンのように表現してみるのもいい

NH_B777-200_JA706A_HND_20160823_0001

【Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1250 f8 ISO400 DxO OpticsPro11で現像】

しかし、空にはロマンがありますね

雲に包まれていった先に
笑顔や涙や希望や絶望があるんだろうと思うと
撮っていて涙が出る思いです

ヒコーキ写真、と言っても
ミリタリーには一切興味がなく
エアライナーばかり追い続けているのは
この思いのせいなのです

今回はほんの1/1250秒、お邪魔したけれど
笑顔や涙や希望や絶望のひとかけらも知らず
思いやることも、ましては力になることもできず
そもそもそんなこと思っていても
単なるお節介であり大きなお世話でしかないんだけれど

なんかね
嬉しいような、切ないような

ヒコーキにはね
言葉にできない、いろーーーんな感情が
入り混じるのです

移動手段の一つ、でしかないのに

今回のシャッタースピードに選んだ1/1250秒に
そのすべてを注ぎ込む生き方しか知らないのですよ

それしか
知らないのです

完全撮り下ろしインプレッション 成田、羽田でヒコーキを撮ろう!

AIRLINE201607_0001

5月30日発売のAIRLINE(月刊エアライン)7月号では

『飛行機の撮り方』

が特集されています

AIRLINE201607_0002

AIRLINE201607_0003

その特集の中で

深澤明カメラマンの完全撮り下ろしインプレッション
成田、羽田でヒコーキを撮ろう!

が8ページにわたって掲載されております
文字通り  「完全撮り下ろし」 です!

「ヒコーキ写真家たちは、日々撮影とどう向き合っているのか。」
でもページを割いてくださっておりますので
是非お手にとってご覧下さい

NRT_toyomi_20160505_0099

今回の撮り下ろし企画で
改めて成田と羽田の有名ポイントを回りましたが
やっぱり成田の十余三(とよみ)の東雲の丘と
羽田の城南島海浜公園、それに京浜島つばさ公園

この3ポイントの魅力を再確認しました

HND_keihinjima_20160504_0031

HND_johnanjima_20160430_0082

いかんです
明日にでもまた撮影しに行きたくなります

それではAIRLINE7月号をよろしくお願いいたします

JAL B787-8 @ 羽田空港

JL_B787-8_JA822J_20151229_0003

JALのB787を撮るなら
シャッターチャンスの多い成田を選ぶ

理由は明白
運航路線数が圧倒的に多い

JALB787全21運航路線のうち

成田発が14路線
大阪(関西)発が3路線
名古屋(中部)発が1路線

そして、我がホームグラウンド羽田発は
3路線だ

ただ、この羽田発
けっこういい時間に出発してくれて
実はいつもかなり楽しみにしている

羽田ではRWY34Rの離陸機を狙うことが多いのだが
朝から昼前まで京浜島や城南島にいると
確実に撮ることができている

このショットは城南島海浜公園から狙ったもの

JL_B787-8_JA821J_20151229_0001

このブログにも何度か書いたが
JALの機体はシンプルな塗装がゆえに青空に映え
太陽の光の当たり方を生かした撮り方を意識できる

そういう意味では
いい時間帯に飛んでくれる

JL_B787-8_JA821J_20151229_0002

JALハッピージャニーエクスプレス

JL_B737-800_JA318J_HND_20151103_0002

周りを見渡して見当たらないと
「ダッフィーはいつ来ますか?」

プッシュバックしているのを見て
「あのダッフィーは目の前を通りますか?」

羽田空港の第一ターミナルデッキでカメラを構えていると
女性からよく質問されます
やはり、人気があります

RWY34Rから離陸後
上昇を続けるハッピージャニーエクスプレス

青空によく映えます

JL_B737-800_JA318J_HND_20151103_0001

ベイパー

NH-A320-200_JA8396_HND_20151124_0001

湿度が高いと低速でも発生するベイパー
空気中の水分が凝結して起こる現象だ

城南島に近づくにつれクルマの中から仰ぎ見る離陸機に
ベイパーが発生していて心が踊った

駐車場にとめ
「落ちつけ、落ちつけ」
と自分に言い聞かせながら
カメラとレンズをセットした

慌てると必ずミスをする

ボクのことを言われた訳ではないけれども
「同じ失敗を繰り返すのはバカだ」
という話にたまたまなり

「嗚呼、ボクはやっぱりバカだなぁ」
と再認識をしたところでもあり
ようやく慌ててミスをしなくなってきた今日この頃

しかし、普段からの心がけが大事
常に声に出し、確認する

「落ちつけ、落ちつけ」

撮影ポイントにつくまで
一人ブツブツと言っていた

別件の撮影終了後に駆けつけたこともあり
思う存分狙えたわけではないが
なかなかエキサイティングな時間であった

NH-A320-200_JA8396_HND_20151124_0002

NH-B787-9_JA830A_HND_20151124_0001