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搭乗前の楽しみ

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
1/250 f8 ISO100  DxO OpticsPro11で現像】

成田空港の搭乗前の楽しみ
それはまず1タミの南ウィングから始まる

窓の向こうにヒコーキを配置した
いわゆる「空港イメージ写真」を撮る

2か所ほどお気に入りのポイントがあるが
その時どんな光景が広がっているか
いつもワクワクしながら向かっている

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
1/320 f5.6 ISO100  DxO OpticsPro11で現像】

出国後はスポット巡りだ
午前中ならRWY側の光の回りがいい

今や貴重となりつつあるA340(スイスインターナショナル)も
間近で撮影できる

チューリッヒ行きの搭乗前は
かなり大勢の搭乗者が待合スペースにいるが
不快な想いをさせないよう静かに撮る

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/800 f8 ISO100  DxO OpticsPro11で現像】

機体までの距離が近いからこそ
望遠レンズで撮りたくなる

スイスインターナショナルへの特別な思い入れはないものの
白地に赤のロゴはよく映える

クリアな太陽の光が照ってくれればなおさら

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/500 f8 ISO100  DxO OpticsPro11で現像】

そして、近いからこその気づきがある

太陽が雲に隠れると
途端に現れる機体の「質感」と「映り込み」

ヒコーキ写真で「質感」について語ることが多いが
この変化をどう捉えるかが面白さであり肝でもある

広告写真の世界でもがいていた時代に培った財産として
ライティングのテクニックが挙げられる

自分で光を作ってきたからこそ見えてくる世界

目の前にある被写体であるヒコーキの
「質感」を出すライティングをしなさい

という課題が出されたとしたら
まさにこの、上の写真が2つある答えの1つと言ってもいい

もう一つの答えは、、、
またその答えにぴったりの写真が撮れたら
ご紹介したい

「質感」とともに「映り込み」に関しても
この写真には示唆に富んでいる

第一に、雲が適度にある方が
表情のある「映り込み」になる

「映り込み」の概念がわかりにくいかもしれないので
余計なお世話ながら書くとするならば

ヒコーキの形をした「鏡」だと想像すれば解りやすい

「鏡」なのだから全てが映ると想像する

機体上部は空が「映り込む」

青空なら青色が
曇り空なら白色やグレーが「映り込む」

ドピーカンの場合は
青空の「映り込み」よりも太陽の光の方が
圧倒的に強いので
綺麗な白色を表現できる

ところが、太陽の光が雲に隠れた途端
空の青色と雲そのものが
機体に「映り込む」

次に、機体の下部は駐機中ならエプロンが
離陸シーンならRWYのアスファルトや緑地帯が
その「鏡」に映っていることになる

そして、機体下部の映り込みは
上からの太陽の光が強ければ強いほど
クッキリと映ることも想像に難くないだろう

つまり、ドピーカンの真上の光は
緑地帯の緑色の反射も強く機体下部に「映り込む」
ということ

俗に言う、部分的な「色かぶり」と思ってもいい

ただし、機体上部が白基調の塗装であれば
その白色の階調が飛ばないような露出にするため
機体下部は明暗差によってシャドウ部(暗部)になるので
機体下部の映り込みはわかりにくい

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/800 f8 ISO100  DxO OpticsPro11で現像】

要するに、ヒコーキ写真というものは
自然界の物理現象に大きく左右されていることを
理解していた方がいい

極々当たり前のことが
目の前に繰り広げられているんだと
気づいているかどうか

そこは写真という表現のみで勝負する世界において
大きな差となって現れてくる

「陽が陰った」
「小雨が降ってきた」
「陽が差してきた」と

めまぐるしいまでに地球というものを感じさせてくれるのが
ヒコーキ写真の面白さなのだ

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/640 f8 ISO100  DxO OpticsPro11で現像】

「おいおい、搭乗前の楽しみはどこへ行ったんだ?」
と、いま自分自身にツッコミを入れたところだ

本題に戻そう

ガラス越しとはいえ、キャビン床と同レベルで
ヒコーキと向き合える喜びは
搭乗前でしか味わえない

この目線ならではの表情を捉え
切り取りができる楽しみがある

だから、搭乗まで椅子に座って待つということを
成田空港では特に、したことがない

まるで子供のようにあちこち歩き回り
ああだこうだ考えながら撮り歩いている

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/500 f8 ISO100  DxO OpticsPro11で現像】

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VR
1/640 f8 ISO100  DxO OpticsPro11で現像】

黄色のチェックリストが
ANAの「トリトンブルー」と補色関係になっていて
映えるな、とか思いながら撮っていると
1時間なんてあっという間に過ぎてしまうのだ

台風のあと

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1250 f8 ISO200 DxO OpticsPro11で現像】

台風が通り過ぎた後の成田空港

青空を期待したが
早朝はまだスッキリとは晴れなかった

しかしながら湿度が高いことで
各機ベイパーを発生させながらのアプローチとなった

撮る者の気分を高揚させるのに
十分な要素だ

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1000 f8 ISO250 DxO OpticsPro11で現像】

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1000 f8 ISO250 DxO OpticsPro11で現像】

同じジャンボでも-8と-400では
ベイパーの出方が違う

主翼形状や空力性能が違うから
当たり前ではあるが
その機種独特のベイパーの出方を見比べてみても面白い

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1000 f8 ISO250 DxO OpticsPro11で現像】

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【Nikon D5 AF-S NIKKOR 600mm f/4G ED VR
1/1000 f8 ISO100 DxO OpticsPro11で現像】

常にベイパーが発生するわけではないけれど
比較的早朝の「さくらの山」ポイントは
ベイパー遭遇率が高い気がする

もっと激しいベイパーも狙ってみたくなる

ロサンゼルス国際空港 クラターズ・パーク

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《EK A380-800 A6-EEO》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/1000 f8 ISO200】

A380のテイクオフショットをこれほど近くで撮影したのは
初めてかもしれない

ANAの国際線定期便就航30周年のCA歴代制服特別フライトの取材で
成田から飛んだロサンゼルス

現地時間の午前9時すぎに到着し
折り返しは翌日0時5分発の羽田行きだったので
現地で9時間ほど時間があった

同行した他のメディアは皆さんウェブ媒体なので
現地到着後すぐに執筆作業に入っていた

ボクだけ単独行動だ

空港のセブンイレブンで食料と飲み物を買い込み
迷わずタクシーでロサンゼルス国際空港のベストポイントと言われる
クラターズ・パーク(Clutter’s Park)へ向かった

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さすがは有名な撮影ポイント
カメラを構える人たちで賑わっていた

そして皆さんCanonだ

「Canonはアメリカで強い」

と聞いたことがあるが
その現実を目の当たりにした

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《EK A380-800 A6-EEO》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/1000 f8 ISO200】

A380はこのエミレーツ含めて2,3機
クラターズ・パークから一番近いRWY25Lから
テイクオフしていった

ロサンゼルス国際空港は4本の滑走路があり
クラターズ・パークからよく見えるのは手前側の
RWY25LとRWY25Rだ

ターミナルビルの向こう側がRWY24LとRWY24Rだが
実はポイントに到着してよく観察していると
RWY25Rからテイクオフするのは
アメリカ国内線の比較的小さな機体ばかりで
国際線の大きな機材はRWY24Lからのテイクオフが多かった

AIRLINEの5月号でご紹介したように
ANAの005便成田行きを最大のターゲットにしていたので
これはもしやハズれたかと不安になった

下調べしてきてANAのB777-300ERは
RWY25Rからのテイクオフだと信じていたが
初めて来た撮影ポイントなので
現場でしか感じることや観察することができない
感覚的な部分の確信や予想が全くない

しかも、ANA便以外の国際線は皆全てRWY24Lへ向けたプッシュバックをしている

だが、思わず

「やったー!ありがとー!」

と叫んでしまい周りから笑われたのだが
005便は見事にRWY25Rからテイクオフしてくれた

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《NH B777-300ER JA780A》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/1250 f9 ISO100】

ちなみにその後のJAL便やその他のアジア便は
RWY24Lからテイクオフしていった

さてそれから夕方まで、トイレも行かず
買い込んだ食料と飲み物だけで
たっぷりと撮影を楽しんだ

SV_B777-300_HZ-AK18_LAX_20160303_0001

《SV B777-300 HZ_AK18》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/1000 f8 ISO100】

視程もそれほど良くなく
太陽もあまり出てくれなかったが
目まぐるしく動き回るヒコーキたちに釘付けとなった

日本では見ることができないサウジアラビア航空

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《LX A340-300 HB-JMC》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/1250 f9 ISO100】

だが、夕方近くになると
太陽が顔を出してくれるタイミングもあり
とても嬉しくなった

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《AA A321-200 N118NN》
【Nikon D4 80-400mm f/4.5-5.6 1/800 f8 ISO400】

まさに太陽に向かってのテイクオフ
クラターズ・パークは1週間ぐらい連続して狙ってみたくなる撮影ポイントだ

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子供達も夢中でヒコーキを見ていたり写真を撮ったり
おじさんが真剣にヒコーキを狙っていたり
ファーストフードを買い込んでクラターズ・パークのテーブルとベンチで食べていたりと
皆の憩いの場ともなっていた

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《NH B777-300ER JA733A》
【Nikon D4 24-70mm f2.8 1/100 f5.6 ISO800】

日も暮れかけ再びタクシーでターミナルビルへ戻った

国際線ターミナルとターミナル3の間で
羽田から到着して翼を休めているANAのB777-300ERを
望むことができた

空もマゼンタ色に染まり
とてもいい雰囲気だった